2025.12.03
ダラス・マーベリックスのクレイ・トンプソンに、新たな移籍先候補が浮上している。現地メディア『ESPN』のアンソニー・スレーター記者は、番組『NBA Today』の中で、マイアミ・ヒートがトンプソンの獲得に動く可能性があると伝えた。
スレーター記者は「リーグ関係者の間で、彼の移籍先として名前が挙がっているのはマイアミだ」と明かし、「もし彼がバイアウト市場に出ることになれば、層の厚さと3ポイントシュート力を必要としているヒートにとって、まさにうってつけの存在だ。キャリア終盤とはいえ、彼は昨シーズン202本の3ポイントを成功させた。今でもそれだけ決める力はあるし、マイアミはまさにそういう選手を必要としている」と語った。
もっとも、マーベリックスがトンプソンをどのように扱うかは現時点で不透明だ。来シーズンの契約は1750万ドル(1ドル=163円換算で約29億円)となっており、現地ではトレードよりもバイアウト(チームと選手が合意のうえ契約を途中解除する制度。バイアウトされた選手はFAとなる)の可能性を指摘する声も上がっている。
2011年のNBAドラフト全体11位でゴールデンステイト・ウォリアーズに入団したトンプソンは、ステフィン・カリーとともに“スプラッシュ・ブラザーズ”として一時代を築き、4度のNBA制覇に貢献。リーグ屈指のシューターとして5度のオールスター選出を果たしたほか、1クォーター最多得点記録(37得点)や1試合最多3ポイント成功記録(14本)など、数々の金字塔を打ち立てた。
しかし、2019年のNBAファイナルで左ヒザ前十字靱帯を断裂すると、翌年には右アキレス腱断裂という重傷にも見舞われ、約2年半にわたって戦列を離脱。復帰後は徐々に本来のパフォーマンスを取り戻したものの、全盛期の爆発力には及ばず。昨シーズンは平均11.7得点、3ポイント成功率38.3パーセントと、いずれもキャリア最低の数字に終わった。
それでも、3ポイント成功数202本という数字が示すように、アウトサイドシュートは依然としてトンプソンの大きな武器となっている。優勝を狙うチームにとって、スペーシングを生み出せるベテランシューターの価値は決して小さくないだろう。
仮にマーベリックスとの契約がバイアウトという形で終わりを迎えれば、新天地で再起を図るというシナリオは十分に現実味を帯びる。果たして、ヒートがその舞台となるのか。名シューターの去就に、今後も注目が集まりそうだ。
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