2026.08.27
優勝を追い求め、ダラス・マーベリックスを離れマイアミ・ヒートへ移籍したクレイ・トンプソン。ゴールデンステイト・ウォリアーズ時代の盟友であるドレイモンド・グリーンが、トンプソンの動きについて持論を展開した。
昨シーズンのマブスは26勝56敗に終わっており、トンプソン自身も平均11.7得点と苦戦。ウォリアーズを離れてから2年目となったシーズンでもパフォーマンスを取り戻せなかっただけに、新天地で輝きを取り戻せるのか。一部では今回の決断を疑問視する声も上がっている。
そんな中、グリーンは8月26日(現地時間25日)に公開された自身のポッドキャスト『The Draymond Green Show』で、こうした見方に異を唱えた。
「2017年当時のクレイがマイアミへ行くように扱うのはやめよう。そうではなく、レイ・アレンがマイアミへ行った時のように見てほしい」
グリーンが問題視したのは、現在のトンプソンに全盛期と同じ役割を求める論調である。トンプソンに過度な期待を膨らませた結果、かつての姿に届かなかった際に批判されることを懸念しているようだ。現在のトンプソンに求めるべき役割は、あくまで「シュート力を生かしたベテランとしての貢献」と強調し、その比較対象としてアレンの名前を挙げた。
アレンは2012年にボストン・セルティックスからヒートへ移籍。当時36歳だったベテランシューターは、2012-13シーズンに平均10.9得点を記録すると、3ポイント成功率41.9パーセントをマーク。レブロン・ジェームズやドウェイン・ウェイドらを擁するチームの一員として、自身2度目のNBA優勝を成し遂げた。
なかでも歴史に刻まれているのが、サンアントニオ・スパーズとのNBAファイナル第6戦である。残り5.2秒でアレンが決めたコーナーからの3ポイントがヒートを救い、チームは延長戦を制して第7戦へ。最終的にヒートはシリーズを制し、2年連続となるNBAチャンピオンに輝いた。
つまり、グリーンが描くトンプソンの姿は、エースとしてチームをけん引する存在ではなく、シュート力を武器に“最後のひと押し”を加える存在だということだろう。
トンプソン本人も、入団会見でこの比較について言及。アレンとレジー・ミラー(元インディアナ・ペイサーズ)をオフボールの動きの「設計図」と表現し、2013年NBAファイナル第6戦でアレンが見せた動きを現在でも練習していることを明かした。
「レイと同じ文章の中で名前を出してもらえることに身震いするよ。ルーキーだったころの自分に、こんな日が来ると言っても信じなかっただろうね」
4度のNBA優勝を経験したトンプソンは、今度はヒートで5つ目のリングを目指す。かつてアレンがヒートで果たしたように、全盛期とは異なる形でチームに価値をもたらすことができるか。盟友グリーンが示した“レイ・アレン”という比較は、トンプソンの新たなキャリアを考えるうえで、ひとつのヒントになりそうだ。
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