2026.05.30
『りそなグループ B.LEAGUE 2025-26 SEASON』新人賞に輝いた“JJ”ことジャン・ローレンス・ハーパージュニアと、『B.LEAGUE DRAFT 2026』全体1位指名で東京サンロッカーズに加入した山﨑一渉。ともに日本代表でのプレー経験を持ち、これからクラブの顔として活躍が期待される若手2人だ。
チーム練習が始まる前のオフシーズン、そろってワークアウトに励んでいた2人を直撃。「山﨑一渉とはどんな人物なのか?」を学生時代から知るハーパージュニアに明かしてもらいつつ、長年の関係性やプロの世界、新シーズンへの思いまで、和やかなムードで語ってもらった。
インタビュー=藤田皓己(バスケットボールキング編集部)
――英語で雑談されていましたが、2人は英語でコミュニケーションをとられるんですか。
山﨑 7割が英語、3割が日本語ですかね。
ハーパー なんか英語のほうが言いやすいというか、伝えやすいんですよね。
山﨑 自分が英語を喋れるようになったのは大学に入ってからなんですけどね。
――2人が最初に出会ったのはいつでしょうか。
ハーパー 俺が高校1年生、一渉が中学3年生の時に参加したU16日本代表合宿が初めてでした。
――そこから関係性が続いてきましたが、初めて会った時からお互いの印象は変わりましたか。
山﨑 全く変わってないです。
ハーパー 全く変わってないです。大人しそうに見えて、全然大人しくないですよ。
山﨑 俺が?大人しくない?
――どちらかというと大人しいタイプなのかなという印象もありました。
ハーパー ですよね。全然違います。めっちゃ元気です。それこそ、さっき2人でシューティングしていたんですけど、自分が音楽を流していて、振り向いたら一渉が踊っていたんですよ。その踊りがダサすぎて…。そのあと2人ともシュートが入らなくなりました(笑)。
山﨑 いやいや…リズムに乗りすぎちゃって。別にダサくないですよ。渋い感じの踊りです(笑)。

[写真]=バスケットボールキング
――山﨑選手はアメリカの大学に進学されましたが、その間も連絡はとりあっていたんですか。
ハーパー 変わらず連絡していましたし、「いつ日本に戻ってくるの?」とか、アメリカでのこともよく話していましたね。去年、もう1シーズン大学でできるということを言っていたので、大学に残るのか残らないのかとか話していましたね。
山﨑 でも、JJは時差とか全然考えないので、アメリカ時間の夜中3時くらいに電話をかけてくるんですよ。さすがに無視しました(笑)。
――山﨑選手はハーパー選手からBリーグの話を聞いて、プロの舞台を想像することもありましたか。
山﨑 そうですね。特に去年の代表期間中とか一緒にいたので。他にも中学、高校と一緒にやっていたメンバーがプロでやっていて、そういう話を聞きながら「いいな」と思っていました。(菅野)ブルースとか(岩下)准平とも結構話しましたね。

[写真]=B.LEAGUE
――菅野選手と岩下選手は2人とも大ケガを経験されています。そのあたりについて話すこともありましたか。
山﨑 そうですね。自分も大学2年生のときにケガして、同じケガをしていた准平が復帰までのことを教えてくれたりしていました。今度は准平がケガをしたので自分が励ましたりとか、結構連絡を取りましたね。ブルースもケガが続いていて苦しい思いをしていると思ったので「どんな調子なの?」とか連絡していました。
――先にプロ入りしたハーパー選手は、初めてフルシーズンを戦い抜いた2025-26シーズンに新人賞を獲得しました。プロの厳しさを感じた部分はありましたか。
ハーパー 60試合のレギュラーシーズンを経験するのが初めてだったので、どうやってこれを乗り越えるのかが分からなくて、体が強い選手とぶつかり合う中、試合が続くにつれて体のあちこちが痛くなりました。その痛みとずっと戦い続けていたので、今シーズンはしっかりアジャストしないと、60試合を戦い抜けないなと思いましたね。

[写真]=B.LEAGUE
――山﨑選手にとってプロはまだ想像の世界だと思います。不安な部分はありますか。
山﨑 JJが今言っていたとおり、大学だったら1シーズン33試合で、多くて35試合くらいなんですが、それでも結構きつかったです。まだ想像がつかないところもあるんですけど、体のケアだとか、やれることをしっかりしていきたいなと思っています。バスケットも全然違うと思うので、長いシーズン苦しい場面も来ると思いますけど、そこにしっかりと対応して頑張りたいなと思います。
――山﨑選手は将来的にハンドラーの役割も担いたいという話をされていました。ハーパー選手から見て大切になりそうなことは何だと思いますか。
ハーパー 一渉はこのサイズ(身長201センチ)があって、外のシュートが得意じゃないですか。だからこそ外を狙いつつ、しっかり中にアタックするマインドを持ち続けること。自分は昨シーズン、もっと周りを見ないといけないと感じたので、そういったことを徹底すれば一渉も素晴らしいトップハンドラーになれるんじゃないかなと思います。まだハンドラーをしている明確なイメージまでは浮かばないですけど、学生時代からスポットアップのシュートは精度高く決められて、ディフェンスでもしっかり体を張れるので、あとはハンドリングなどの細かい技術を身につけることで成長するのかなと思います。
――山﨑選手自身は、将来の道筋が見えている部分と、難しいと感じる部分はいかがですか。
山﨑 今まで3、4番でやっていたので、ポジションアップして2、3番でも安定してできるようになるためには、細かい技術が必要になってくると思います。時間はかかると思うし、簡単ではないと思うんですけど、少しずつやっていければなと思います。
――ハーパー選手がBリーグで実際に対戦してみて「凄い」と感じた選手はいましたか。
ハーパー オフェンスだったら(齋藤)拓実さんですね。ピックの使い方も上手いですし、緩急のつけ方も上手いですし、シュートのセレクションも何個もあって、本当に止められないなと思いました。昨シーズン一番悔しかったのが名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦だったので、オフェンスだったら拓実さんです。ディフェンスだったら馬場(雄大/長崎ヴェルカ)さん。自分の方が小さくて速いはずなのに、ずっとサイドステップでついてくる。しかも体が強い。こういうディフェンスを体感したことがなかったので、すごいなと思いました。

[写真]=B.LEAGUE
――山﨑選手はBリーグを見ていて印象に残った選手はいましたか。
山﨑 ヤバいなと思ったのはイヒョンジュン選手。長身でシュートが得意で、自分と似たようなタイプなので、すごく刺激になるところもあります。シュートだけじゃなくて、ちゃんとディフェンスとかリバウンドもしっかりやっているところが、すごく魅力的な選手だと思いました。

[写真]=B.LEAGUE
――ハーパー選手は実際にヒョンジュン選手と対戦していますよね。いかがでしたか。
ハーパー やられました。ヤバいです。外(3ポイントシュート)がめっちゃ入るイメージがあるじゃないですか。でもカッティングがめちゃめちゃ上手くて、そのカッティングを抑えようとしたら外に行くし、外を抑えようとしたらカッティングをやられる。本当にどの道やられるみたいな感覚がありました。身長も高いので、自分たちの上から平気でリバウンドを取ってくるので、本当に止められないなと思いました。
――山﨑選手はBリーグで対戦したり、一緒にプレーするのが楽しみな選手はいますか。
山﨑 ジョシュ(・ホーキンソン/東京SR)と、また一緒にプレーできるのが楽しみだなと思っています。すごくいいセンターで、相手のディフェンスはジョシュに寄ると思うので、そこで自分はちゃんと仕事ができるようにしたいです。
――入団会見の時、山﨑選手が話しているのをホーキンソン選手が後ろから覗いて見ていましたね。
ハーパー 一渉がインタビューで何を言うんだろう、と気になってみんなで見ていました。最初のインタビューはめっちゃ上手だなと思ったんですけど、質問された時の対応は、自分と一緒でまだまだだなと思いましたね(笑)。悪くはないけど、何回か同じことを言っていたんですよ。だからまだまだだなって(笑)。話が長くなっちゃうよね。短くてもいいのに、上手いこと言おうとして同じことを繰り返しちゃう。
山﨑 そう(笑)。
ハーパー 取材対応は(ベンドラメ)礼生さんが一番上手い。喋るのがめっちゃ上手い。優しい喋り方もそうだし、内容もめっちゃいいから。礼生さんみたいに喋れるようになりたいなって思っています。

――これまで何度も聞かれているかと思いますが、Bリーグの印象はいかがですか。
山﨑 ずっと思っていたんですけど、すごくレベルが高いなと思っていて、外国籍選手だったり、代表クラスの選手だったり、日本人選手も本当にすごくレベルが高いなという印象ですね。
――Bリーグはエンタメ要素もありますが、楽しみにしていることは。
山﨑 どこのチームもたくさんのファンの方が応援してくれていて、どんどんバスケが注目されていることを感じています。すごくいい環境でシーズンを送れることが楽しみです。
――ハーパー選手が登壇した表彰式『B.LEAGUE AWARD SHOW 2025-26』はご覧になりましたか。
山﨑 はい。衣装に着替えた時点でJJが写真を送ってきたんですよ。その写真だとちょっと微妙だなと思っていたんですけど、出てきたらめっちゃ格好良くて。あれはJJしか着こなせないですね。

[写真]=B.LEAGUE
ハーパー 周りからも「一番目立ってるよ」って言われて、富樫(勇樹/千葉ジェッツ)さんたちからは「コメディアンみたい」とも言われましたけど、目立っているならそれはそれでいいかなと思いました。スピーチはどうだった?(山﨑へ視線)
山﨑 あれでいい(頷く)。理想のスピーチだった。
ハーパー スピーチめっちゃ緊張した。緊張したら頭が真っ白になって、考えていたことが全部消えるのを自分で分かっていたんですよ。だから、もう考えずに行こうと。ステージに立って、一回考えて、スピーチしました。
――時間が来てしまったので、最後に2026-27シーズンへ向けて、ファンの皆さんにメッセージをお願いします。
ハーパー 昨シーズンは自分たちの目標を達成できなかったんですけど、今シーズンはファンの皆さんの力を借りて、自分たちの目標を達成できるように今シーズンも頑張るので、引き続き応援よろしくお願いします。
山﨑 まずは皆さん、温かく迎えていただきありがとうございます。ルーキーらしく全力でチームに貢献できるように頑張るので、応援よろしくお願いします。

[写真]=バスケットボールキング
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