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【Bプレミアクラブ展望】仙台89ERS「的確補強で戦力アップ…狙うは“初代王者”の称号」

一躍上位争いに加わった昨季の仙台[写真]=B.LEAGUE
フリーライター

 2024-25シーズンから増やした勝ち星は「24」。就任1年目で結果を残した仙台89ERSのダン・タシュニーヘッドコーチは「非常に誇りに思えるシーズンを過ごすことができた」と昨シーズンを振り返ったあと、「ただ」と自らの言葉を打ち消してこう続けた。

「それはもう過去のことです。今シーズンも結果を出さなければ意味がありません」

 優勝するチームには、必ずと言っていいほどクラブの歴史を知るベテラン選手がいる。今シーズンは“ソルジャー”こと片岡大晴が帰ってきた。シーホース三河からは ジェイク・レイマンシェーファーアヴィ幸樹が加わり、獲得にあたっては「三河時代に築きあげた人間関係が有効に働いた」とタシュニーHCは明かす。

 昨シーズンの得点王であるジャレット・カルバーの残留も心強い。オンザコートフリーの新ルールにより、セルジオ・エルダーウィッチ、カルバー、レイマン、シェーファー、ネイサン・ブースという強力ラインナップも可能となり、指揮官は「仙台の新しい武器になる」と一定の感触をつかんでいる。

 昨シーズン以上の結果を出すためには、さらなる飛躍が不可欠。オフェンスでは連携を高め、いかにシンプルかつ効率よく得点が奪えるか。ディフェンスではペイントエリアでの失点を減らし、リバウンド力の向上もカギを握る。

「40分を通じてどの選手をどのような形で起用するのが最も有効になるか」。新たなレギュレーションとなるBプレミア初年度、タシュニーHCも最適解を模索している段階であり、日本人選手では半澤凌太新沼康生がプレータイムを増やして選手層の底上げに貢献したい。

 Bプレミア初代王者の称号を手にできる戦力は整った。あとはナイナーズファミリーがひとつとなり、粘り強く、泥臭く、そして激しく戦い抜くだけだ。

■キープレーヤー/C #32 シェーファーアヴィ幸樹

■キープレーヤー/C #32 シェーファーアヴィ幸樹

[写真]=伊藤大允

「私は選手一人ひとりと良い人間関係を築いて、成長させ続けることを大切にしています」

 そう話すタシュニーHCと再び師弟関係となったシェーファーアヴィ幸樹は現在28歳。キャリアの転機を迎えた今、新天地でさらなる輝きを放とうとしている。

 計6シーズン過ごした三河では、2023-24シーズンからリーグ戦でのスタメン出場は「0」。右膝前十字靭帯断裂などのケガにも悩まされた。それでも206センチの高さを生かし、献身的なプレーでチームを支えてきた。

 2026年2月には約3年ぶりに日本代表に復帰。この夏も日の丸を背負って経験値を積んだ。仙台だけでなく、シェーファーにとっても勝負の1年となりそうだ。

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