2021.11.14
10月24日、Bリーグの第4節が行われ、千葉ジェッツはホームでアルバルク東京と対戦。第1クォーターから大きくリードを奪った千葉が、88-71で勝利を飾った。
スタメン出場した富樫勇樹は、4本の3ポイントシュートを含む26得点6アシスト1スティールをマーク。さらに、この試合でB1史上最速となる3ポイント通算600回を成功させた。
記念すべき600本目の長距離砲は、第1クォーター終了間際に生まれた。A東京の田中大貴とマッチアップするなか、ギャビン・エドワーズのスクリーンを巧みに使うと、鋭いクロスオーバーからプルアップシュートを放つ。その3ポイントが見事に決まり、B1最速での記録達成となった。
試合後にメディア対応を行った富樫は「もうショットクロックがないので、ラストのシュートを打とうと、それだけでした。ピックを使って、大貴選手が遅れてきたのが見えたので、ドライブに行くフェイントをしてからのシュートだったと思います。今後もああいった場面はあるので、そこは責任を持ってやっていきたいです」と600本目の3ポイント成功について、冷静に振り返った。
それでも、「得点の部分は自分のプロとしての持ち味の一つなので、Bリーグの中で最速で600本を決められたことは、自信にしていいことかなと思います」と語り、最速での記録達成には胸を張った。
また、「自分がこのサイズでやっていく上で、シュートエリアを広げないといけないと思った」と話す富樫は、今夏から3ポイントの練習を多く取り入れるようになったと明かした。
「これまでもワークアウトの一部には取り入れていたんですけど、東京オリンピックの代表のときから、毎練習後に3ポイントラインから離れたところから打つ練習をしてきました。リーグ戦が始まってから、去年よりもそういうシュートの本数は増えていて、より自信を持って確率良く打てるシュートになったかなと思います」
リーグが開幕して8試合すべてにスタメン出場している富樫は、ここまで計24本の3ポイントを沈めた。さらに、第2節の群馬クレインサンダーズ戦では2試合連続で6本の長距離砲を決めるなど、練習の成果は形となって現れている。武器に磨きをかけた、王者・千葉の司令塔は、これまで以上に相手チームを悩ませる脅威となるだろう。
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