2021.10.26

千葉をけん引する富樫が開幕からここまでを総括「差がすごく激しい8試合に…」

開幕から6勝2敗と好調の千葉[写真]=B.LEAGUE
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 10月24日、Bリーグの第4節が行われ、千葉ジェッツはホームでアルバルク東京と対戦。GAME1に敗れた千葉は、第1クォーターから大きくリードを奪うと、88-71で勝利を飾った。

 GAME1では思うようにシュートが決まらず、わずか5得点にとどまった富樫勇樹だが、この試合では4本の3ポイントシュートを含む26得点6アシスト1スティールと躍動。さらに、この試合でB1史上最速となる3ポイント通算600回を成功させた。

 試合後にメディア対応を行った富樫は「シーズン前には、プレーの波がないようにしたいと言ったんですけど、逆にいいときと悪いときの差がすごく激しい最初の8試合になってしまいました。昨日(GAME1)みたいなゲームが、なるべくないように心がけてはいるんですけど、いいとき、悪いときがあるのがこのスポーツだと思うので、しっかり切り替えながら、まずはチームを勝たせることを一番に考えてやっていきたいなと思います」と開幕からここまでを振り返った。

 シーズン開幕前には、選手の入れ替えもありワクワクしていると語っていた富樫は「正直、今までの5年間で作り上げてきたチームが、やっぱり強いんじゃないかなと思っている部分はあります」とコメント。就任6シーズン目を迎えた大野篤史ヘッドコーチのもと、リーグ優勝も経験した千葉は、チームとして円熟味を増している。

 また、意識している対戦相手について聞かれると「そこまで意識しているわけではないですけど、島根(スサノオマジック)や群馬(クレインサンダーズ)だったりなど、そういったチームと対戦するのは楽しみです」とB2からの昇格組や、大型補強に成功したチームの名前を挙げた。

「もしかしたら代表は最後かもしれない」

 11月には「FIBA バスケットボールワールドカップ 2023」のアジア地区予選が始まるため、男子日本代表を新たに率いるトム・ホーバスHCが、注目のカードとなったこの試合を視察に来ていた。

 富樫は今後の代表活動に関して「オリンピックのときに、この身長でやっていく上で、もしかしたら代表は最後かもしれないと思ってやっていました。HC次第ではキッパリ落とされてもおかしくないとずっと思っているので、そこはコーチの考え方次第です」と語った。

 それでも「だからと言って僕の千葉でやるプレースタイルは変わらないので、そこを評価してくれるなら全力で頑張ります。サイズのことで選ばれないならそれは理解しているので、今自分ができることに集中してやっていきたい。女子代表の戦い方を見ていても、自分のスタイルに合った感じにはなるのかなと思うので、楽しみな部分もあります。まずはしっかり評価してもらえるように、リーグで結果を残せたらなと思います」と話し、これまで同様に目の前の試合に集中する姿勢を見せた。

 今年28歳となった富樫は心境の変化について聞かれると「全くないです。まだまだわがままでいたい気持ちがあります」とコメント。現在6勝2敗の好成績を収めている千葉で、今後も富樫は“わがままに”存在感を放っていくだろう。

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