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12月12日、各地でB1リーグ第10節が開催され、広島ドラゴンフライズはシーホース三河と対戦した。
GAME1に74-91で敗れた広島は、GAME2でも第4クォーター残り4分31秒の時点で、62-75と13点のビハインドを背負う苦しい展開に。それでも、寺嶋良と辻直人が立て続けに3ポイントを沈めると、グレゴリー・エチェニケもインサイドで得点。さらに、寺嶋が再び長距離砲を決め、2点差に詰め寄る。試合残り1秒、ここでも寺嶋が3ポイントを沈め、76-75で劇的な逆転勝利を飾った。
広島はクラブ公式ホームページで、試合後のヘッドコーチや選手のコメントを伝えている。
カイル・ミリングHCは「試合前にディフェンス・オフェンス・リバウンドをもっとフィジカルにしていこうと選手に話しました。選手たちが最後の最後まで戦い抜いた結果、勝利することができました」と激闘を振り返った。
この試合で13得点10リバウンドをマークしたニック・メイヨも「出だしから全員がハードにプレーできていた。寺嶋の3ポイントも大きかったが、最後の最後まで全員がエナジーを持ったプレーをした結果の勝利だと思います」と語っており、チームとして最後まで諦めず、なんとか手繰り寄せた逆転勝利だった。
この大逆転劇の原動力となった寺嶋は、5本の3ポイントを含む17得点4アシストをマーク。逆転の長距離砲を決めた場面について聞かれると、「このシュートを外したら負けてしまう可能性もあったので、正直プレッシャーもあった」と胸の内を明かした。
それでも「2点差で負けていたので、ドライブにいこうか迷いましたが、8人しか選手がいない状況で延長戦になると厳しいと思いました。そのときにニックのスクリーンで隙ができたので、思い切り良く打てました」と冷静に解説を付け加える。勝負所でも本来の力を発揮できる、強心臓ぶりを覗かせた。
試合最後の約3分半で14-0のランを作り、大逆転に成功した広島は、この勝利によりシーズン成績を10勝8敗とした。次節はホームで三遠ネオフェニックスとの対戦に臨む。