12月9日、『ドットエスティ B.LEAGUE ALL-STAR GAME』にファン投票で選ばれた選手たちの会見が行われた。

　過去最多の177084票を獲得し、初選出ながらB.BLACKのキャプテンを務める河村勇輝（横浜ビー・コルセアーズ）は、「いろんな方の投票でオールスターに選んでいただき、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。またとない素晴らしい機会を皆さんが楽しんでもらえるように、自分ができることを精一杯頑張っていきたいなと思います」と意気込みを語った。

　しかし、「身体能力がある華々しいプレーができるわけではないので、どういった部分で魅せるかは難しいところがある」と語り、「オールスターでプレーできるのはありがたいですけど、不安もあります」と本心を打ち明けた。最多得票とファンの大きな期待を背負った河村だが、エンタメ要素の強いオールスターゲームでその期待に応えるプレーができるのか、プレッシャーもあるようだ。

「あの雰囲気の中で自分ができることはごくわずかだなと思います。見せ場を作れればいいなと思いますけど、初出場なので未知の部分が多いので、そこは先輩方に支えてもらいながら、ついていきたいなと思います」

　また、自身のプレーについては「流れや雰囲気もありますが」と前置きをしつつ、「僕としては全力でやっている姿をお見せできればいいなと思います」と力を込める。「自分の軸にあるのはパスだと思うので、ファンの皆さんが楽しんでもらえるパスができればいいなと」と話す河村は、「先輩方にいいアシストができるように頑張りたい」と豪華な出場メンバーの得点を演出することに焦点を当てるようだ。

　同会見では、同じくB.BLACKで共闘する篠山竜青（川崎ブレイブサンダース）が、河村について「次のBリーグの顔になる選手の一人だと思う」と太鼓判を押す場面もあった。その発言に対しては、「期待を込めて言ってくれていると思うので、それに応えられるようなプレーをしていきたいです。若手選手がリーグを押し上げていけば日本のバスケットの底上げになってくると思いますし、自分がそういう立場なのであれば、リーグを引っ張っていくという責任と覚悟を持ってプレーしていきたい」と力強く語った。

「ドットエスティ B.LEAGUE ALL-STAR GAME 2023 IN MITO」は2023年1月13日、14日にアダストリアみとアリーナで開催される。初の華々しい舞台で河村がどのようなプレーを見せてくれるのか注目だ。