2023.01.26

滋賀レイクス、保田尭之HC代行との契約を解除…ダビー・ゴメスACが新指揮官に就任

4勝28敗の滋賀が指揮官交代を発表 [写真]=B.LEAGUE
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 滋賀レイクスは1月26日、保田尭之ヘッドコーチ代行との契約を双方合意の上で解除することを発表した。ダビー・ゴメスアシスタントコーチがHCに昇格し、28日にゼビオアリーナ仙台で行われる仙台89ERS戦から指揮を執るという。

 保田HC代行は熊本ヴォルターズのHC、佐賀バルーナーズのACを経て、2021年に滋賀のACに就任。2022-23シーズンはルイス・ギル前HCの契約解除に伴い、11月からHC代行としてチームの指揮を執っていた。契約解除に際し、チームの公式HPを通じて「レイクスファミリーの皆さま、苦しいときもいつも支えていただきありがとうございました。シーズン途中より託された期待に応える結果が出せず、悔しい気持ちでいっぱいです。1/22の島根戦、声出しが解禁され、3800人を超えるブースターの皆さまの声援に包まれた滋賀ダイハツアリーナでプレーできたことは、とても良い思い出です。チームとブースターが一体になれる、スポーツの素晴らしさを改めて感じられた空間でした。このように皆さまの力強い声援は確実にチームに届いていますので、引き続き会場や配信で熱く応援していただけますと幸いです。クラブとそれを支える全てのステークホルダーの皆さまの、シーズン後半戦の幸運を心より願っています。Go Lakes!」とコメントした。

 また、ゴメス新HC、釜渕俊彦代表取締役社長兼ゼネラルマネージャーは次のように説明した。

「まず、皆様の我々に対するすべてのご支援と、何があっても私たちを後押ししてくれたことに感謝したいと思います。勝利することは目標ではありますが、最も重要なことはその過程です。勝利するためには、毎日、すべての練習で、勝利のためにすべきことをすべてを行うことが必要です。滋賀レイクスは戦い続けるチームであり、考え、決して屈服せず、アイデンティティを持ち、街、カラー、チームの誇りを感じさせるチームであることを皆さんに感じ取っていただきたいと思います。前回の試合(1月22日 島根戦)では、ブースターの皆様の情熱を感じることができました。私たちはそれを本当に感じました。それが私たちを目標である勝利へと駆り立てるものです。もちろん、私たちはそのエネルギーを皆様に伝え、特別な環境とお互いのつながりを作りたいと思っています。これまで以上に。ここからの残りのシーズン、それぞれの役割を尊重し、規律を持って戦っていきます。#Golakes」(ゴメス新HC)

「この度、保田尭之HC代行との契約をシーズン途中で解除することとなりました。シーズン途中での二度目の指揮官交代という異常事態を招くこととなり、編成責任者として責任を痛感しています。大きな期待と共に今シーズンの戦いへと送り出していただいたブースター、パートナー、その他多くの関係者の皆様を失望させてしまうこととなり、誠に申し訳ございません。保田氏は、ルイス・ギル前HCの退任後、代行という肩書きがつきつつも、実質的な指揮官として主力を欠く苦しい布陣の中でチームを建て直そうと情熱と責任感を持って働いてくれたことに深い感謝の意を表したいと思います。ありがとうございました」

「しかしながら、2勝21敗という成績不振もさることながら、特に15連敗中の試合内容を鑑みて、現状の延長線上では残り3カ月半で状況を急速に好転させることは難しいとの判断に至りました。シーズン途中からチームの立て直しを託すという難題を突き付ける一方で、存分に力を発揮する環境を整えられなかったのは、編成責任者である私の力不足以外の何ものでもありません。クラブ史上初のチャンピオンシップを目標に掲げてきた今シーズンでしたが、3地区の中で最も激戦となっている西地区にあって、4勝28敗という大きな出遅れからの巻き返しでCS出場を果たすのは残念ながら現実的ではありません。応援いただいている皆様には大変申し訳ない思いではありますが、今季の目標を下方修正し、なんとしてでもいち早くB2への自動降格圏から脱出し、B1残留を成し遂げることに全力を尽くしてまいります」

ダビー・ゴメス新HCについては、今季加入よりアシスタントコーチとしてギル氏、保田氏を支えてまいりましたが、33歳という若さでありながら日本を含め6カ国でのプロコーチ経験を有し、加入当初から将来的にHCを任せられる存在と見込んでいた指導者です。また、規律を重んじ、スキルワークアウトなどを通して選手からの信頼も厚く、決断力とバランス感覚に優れた人物でもあります。そして、チームとしての規律(Discipline)と個々人の役割(Role)を明確にし、激守速攻のレイクスらしいバスケを徹底することがまさに今フォーカスすべき課題であり、それこそがB1残留のための道のりであると、クラブとゴメス新HCの考えは合致しています。この危機的な状況のチームを一つにまとめ上げ、強いリーダーシップで目先の一つ一つの試合での勝利を掴み取っていく適任者として期待しています」

「チーム編成における見通しの甘さから選手やスタッフに大きな負担をかけてしまっていること、そして何よりも、どんな時でも熱く応援をいただいているブースター、パートナー、関係者の皆様のご期待に応えられない試合が長く続いてしまっていることを重く受け止めております。しかし、1月22日(日)島根スサノオマジック戦は悔しくも敗れてしまいましたが、優勝争いを繰り広げる相手に対し、大観衆の声援に応えるべくチームが一つになって接戦に持ち込んだ3Qまでの試合内容は『これこそがレイクスの目指してきたバスケットボール』だったと手応えも感じています。この戦い方をさせてくれたのはクラブ史上二番目となる来場者3818人というホームコートアドバンテージのおかげであったと思っておりますが、これからはこの戦い方をスタンダードにし、ホームでもアウェーでも試合終了まで続ける必要があります。ここから先の試合では、クラブとして一戦必勝のトーナメント戦同様の覚悟でホーム、アウェーの戦いに臨み、特にホームゲームでは会場へ足を運んでいただいた皆様の心に響くプレーをどの試合でもお見せできるように戦う覚悟です」

「我々にはもはや1試合、1Q、1分、1秒でも無駄にする猶予は残されていません。ダビー・ゴメス新HCもそのことをよく理解した上で今回のHC就任を引き受けてくれています。今回の決断をきっかけに、次節アウェー仙台89ERS戦の試合開始から『変化』を感じていただける試合をしていく必要があります。どうか、B1残留を確定させる最後の時まで一緒に戦ってください。よろしくお願い申し上げます」(釜渕代表取締役社長兼GM)

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