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両指揮官が語るファイナル初戦の明暗…崖っぷちの長崎と王手をかけた琉球が第2戦へ激突

注目の第1戦の出だし、琉球はインサイドを中心に攻め、主導権を握った [写真]=B.LEAGUE
バスケットボールキング編集部

 5月23日、横浜アリーナにて「りそなグループ B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2025-26」ファイナル第1戦が行われ、長崎ヴェルカ琉球ゴールデンキングスが対戦。激しい主導権争いの末、琉球が71-69で接戦をモノにし、優勝へ王手をかけた。

 勝負の分かれ目となったのは、第1クォーターの攻防とリバウンドだった。琉球の桶谷大ヘッドコーチが「ハーフコートのディフェンスに関しては、本当に素晴らしいディフェンスをしてくれた」と称賛したとおり、琉球は立ち上がりから強固な守備で長崎のオフェンスを封じ込め、第1クォーターを20-9と圧倒した。一方、長崎のモーディ・マオールHCは「第1クォーターのオフェンスは、我々にとって非常にソフトな入りになってしまいました」と悔やみ、「自分たちのスタイルでプレーすることができず、自ら抜け出すのが困難な穴を掘ってしまいました」と振り返った。

琉球の桶谷HCは「本当に素晴らしいディフェンスをしてくれた」と称賛 [写真]=B.LEAGUE


 中盤以降は長崎が猛追を見せ、激しい主導権争いが繰り広げられた。桶谷HCが「長崎さんで言ったら、やっぱり僕たちにターンオーバー17させているというところ。逆にキングスは、リバウンドですね、やっぱりオフェンスリバウンドのところでドミネイト(支配)した」と語るように、長崎が激しいプレッシャーでターンオーバーを誘発すれば、琉球は強みであるインサイドの制圧力で対抗する展開となった。

 事実、長崎の12本に対し琉球は21本ものオフェンスリバウンドをもぎ取り、セカンドチャンスから得点を重ねた。マオールHCも「細かな部分が差を生みました。21本のオフェンスリバウンドを許したことや、フリースローのミスなどです」と敗因を分析している。それでも長崎は終盤にはワンポゼッション差まで肉薄し、マオールHCは「遂行力の面では試合をコントロールし、リードを奪い、ワンポゼッション差まで持ち込むのに十分なプレーはできました」と、確かな手応えも口にした。

 迎える第2戦。後がなくなった長崎だが、マオールHCは「今日負けたとしても、まだシリーズが終わったわけではありません。明日また次の試合があるのです」と前を向きつつ、「勝たなければならない、ただそれだけです」と力強く決意を込めた。

長崎のマオールHCは「「勝たなければならない、ただそれだけです」と力を込めた [写真]=B.LEAGUE


 チームをけん引する馬場雄大も「彼らは次勝ったら優勝というところで、自分たちはもう崖っぷちに立ったと思うんですけど、自分たちの方がいいチームだと思っているので、もう一度フィルムを見て確認して、また自分たちを(コートに)持ってこれるように明日戦っていきたい」と逆襲を誓う。また、第1戦で16得点と奮闘したイヒョンジュンも「私は今でも、自分がこのリーグで最高のシューターだと信じています。もしオープンであれば、ためらうことなくシュートを打ちます。それはみんなが分かっていることですし、明日も全く同じ期待を持って臨みます」と、揺るぎない自信をのぞかせた。

「オープンであれば、ためらうことなくシュートを打ちます」とイの自信は揺るがない [写真]=B.LEAGUE


 対する琉球は、あと1勝で2度目の頂点に立つ。しかし、チームに慢心は一切ない。桶谷HCは「勝ち急ぐことなく、今までやってきたことをコツコツ積み上げていくというのが明日も大切かなというふうに思っているので。その先に優勝というものが確実にある」と冷静に先を見据える。

 第1戦の勝負どころでプレッシャーのかかるフリースローを「いつもどおりを意識していた」と沈めた岸本隆一も、「今日勝とうが負けようが、次は絶対に勝たなきゃいけない試合になるので。そういった危機感も同じくらい、今あります」と気を引き締める。「明日もそういうシチュエーションがあれば、しっかり責任を果たしたいなと思いますし。それ以上に本当になんか、より良く、明日もっとプレーできればいいかなと思っています」と意気込んだ。

 そして、後半に連続得点でチームを救ったヴィック・ローは、第2戦に向けて「自信を持ってプレーすること。そして今日よりもさらに良いプレーをすること、それに尽きます」とシンプルに語った。

琉球のローは「今日よりもさらに良いプレーをすること、それに尽きます」と決意 [写真]=B.LEAGUE


 背水の陣で挑む長崎か、それとも「今までやってきたこと」を遂行して頂点を極める琉球か。両者の思いが交錯する第2戦は5月24日午後1時5分ティップオフ。Bリーグ10年目の歴史に名を刻むのはどちらのチームになるのだろうか。

文=入江美紀雄

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