18時間前

「緊張はしない」“強心臓”脇真大、ファイナルの舞台でも「一つひとつのシーンを楽しもうという気持ち」

大舞台でも物怖じせずプレーする24歳の脇真大 [写真]=B.LEAGUE
編集者、ライター

 5月23日、横浜アリーナで開催された「りそなグループ B.LEAGUE FINALS 2025-26」第1戦の第3クォーター残り1分7秒での光景だった。琉球ゴールデンキングス脇真大がマッチアップした長崎ヴェルカ山口颯斗に対してアタックを仕掛け、ファウルドローで2本のフリースローを獲得。その1本目を外すと、白い歯を見せて、不敵な笑みを浮かべたのだった。

「もう(2本目を)決めるだけでした。最近はタッチがいいので」

 脇は試合後の囲み取材で大型ビジョンにも映し出された当時の心境を聞かれ、こう回答した。2本目はしっかりと成功。試合を通じて、フリースロー成功率57.1パーセント(21本中12本)にとどまった長崎に対し、琉球は70.6パーセント(17本中12本)と上回った。2点差で決着したことから、フリースローが勝敗を分けたポイントの一つにもなったと言えるだろう。

 脇にとっては2年連続となる頂上決戦。「基本的に僕はあまり緊張しないので。こういう舞台が楽しみですし、こういう舞台に立てるのは本当にうれしいことです。一つひとつのシーンを楽しもうという気持ちでプレーしているので、緊張はしないです」とのコメントからも“強心臓”ぶりをうかがわせた。

 6点リードで迎えた後半は長崎の反撃に遭い、第3クォーターにはリードを許す時間帯もあった。そこで前年のファイナルはケガのためコートに立てなかった男からの“喝”があったという。脇が明かす。

「僕たちはそういう(追い上げられる)のにも慣れていますし、どういう状況でも僕たちのバスケットをすると決めていたので。(岸本)隆一さんがタイムアウトの時、声を掛けてくれた場面があって、『うまくオフェンスできなかったことを原因にして、ディフェンスしないのはなしだぞ』と。心に響きましたし、そこでしっかりとディフェンスのギアが1つ上がったので、そこから自分たちのバスケットを展開できたかなと思っています」

 スタンリー・ジョンソンイヒョンジュンジャレル・ブラントリーといった爆発力ある選手を擁し、レギュラーシーズンではリーグ最多の平均91.2得点を記録した長崎を結果的に69得点に抑え込んだ。

 脇自身はシューティングガード登録だが、ポイントガードのポジションにも挑戦。長崎との初戦ではディフェンスリバウンドからボールを運び、1人で決めきるシーンもあった。岸本のバックアップとして、ベンチから13分41秒出場した193センチ86キロの24歳は「僕はサイズがあって、トランジションや早いバスケットを展開できます。ただ、なかなかドット(デイミアン・ドットソン)をコントロールしてあげられず、うまく点を取れていませんでした。チームの流れが悪い時はすべてポイントカードの責任だと思います」と振り返った一方、「チームが後半に僕の時間帯でも立て直せたのは、僕にとっての成長だと思います。ドットも後半は気持ち良くプレーできていたので、そこはある意味良かったかなと思っています」と手応えも口にした

ポイントガードとしてチームを鼓舞 [写真]=B.LEAGUE

 第3戦の末、準優勝に終わった前回大会の悔しさを晴らすまであと1勝。昨シーズンの最優秀新人賞は“Mr.キングス”への想いを語った。

「隆一さんがいるからこそ、シーソーゲームにも勝てます。本当に大きな存在ですし、こうして一緒にファイナルの舞台に立てているのは本当にうれしいです。一緒に戦って、優勝するのが僕たちの目標です。昨年はコートに立てなかった分、今年はこうやって一緒に立って優勝するというストーリーもできると思うので、本当に楽しみにしてますし、明日の試合も絶対に勝利しなければいけません」

喜びを露わにする脇と岸本 [写真]=B.LEAGUE

 琉球の優勝がかかったファイナル第2戦は24日13時5分から行われる。

文=酒井伸

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