Bリーグ公認応援番組
『B MY HERO!』
12月24日、「SoftBank ウインターカップ 2020 令和2年度 第73回全国高等学校バスケットボール選手権大会」は2日目を迎え、女子2回戦が行われた。武蔵野のスポーツプラザの第2試合には前回ベスト4進出の京都精華学園高校(京都)に浜松開誠館高校(静岡)が対戦した。
この試合、京都精華の2人の留学生、トラオレ・セトゥ、イゾジェ・ウチェに対して、浜松開誠館がどのように守るかに注目が集まった。第1クォーターの開始直後に浜松開誠館がリードを奪った後は終始京都精華が先行する展開となる。しかし、浜松開誠館は粘り強いディフェンスとゴール下のスペースを広く使ったオフェンスで点を離されない。
ただ、京都精華はここで崩れなかった。勝負の場面では荻場美がシュートを沈め、柴田柚菜がブロックショットでゴールを死守。最後は91-84で浜松開誠館を振り切った。
試合後、メディア対応した浜松開誠館の三島正敬コーチは、狙いどおりの試合運びをしつつも、「留学生のサイズと周りの選手の能力が予想より上回っていた」ことにより誤算があったと明かした。勝負所でハードなディフェンスを仕掛けるために、選手交代を頻繁に行ってスタミナを温存させることもできたが、「せっかくノーマークを作った場面で決めきれなかったシュートもあった」と悔やんだ。
それでも三島コーチは「最後は負けましたけど、それに至るまでの過程などを考えれば、皆さんの協力があってここまで来れたので、よく最後まで頑張ってくれたなと思います」と評価。
そして、「この特別な年にウインターカップを開催してくださったこと、家族など身近な方々に支えてくださってここまで来たので、感謝の気持ちや諦めずにコツコツとやってきたことを生徒がひしひしと感じていると思うので、それは今後の人生に大きな影響を与えると思います。彼女たちは今後の人生の方が長いので、これを糧に次のカテゴリーや人生に活かしてくれれば、(指導者として)最低限の繋ぎはできたかなと。最後は負けましたけど、それに至るまでの過程などを考えれば、皆さんの協力があってここまで来れたので、よく最後まで頑張ってくれたなと思います」と選手たちを称えるとともに将来への希望を託した。
文=入江美紀雄