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『B MY HERO!』
「1年生のときにも同じ3回戦で開志国際に敗れていたので、絶対に勝とうという気持ちで挑みました。リベンジできて良かったです」
7月27日に行われた「令和3年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)」の男子3回戦、地元開催のインターハイで気を吐く開志国際高校(新潟県)に88-76で勝利した中部大学第一高校(愛知県)の福田健人(3年)は、試合をこう振り返った。
1年生の頃から主軸を担う福田は、194センチのオールラウンダー。ドライブや3ポイントシュートなどで得点を奪う。今日の試合ではその持ち味をいかんなく発揮し、3ポイントシュート3本を含む20得点を挙げた。
だが福田本人は、自身の出来を問われて「ドライブのフィニッシュを決め切れていなかったですし、まだまだだと思います」と言う。それでも、「(6月の)東海大会では全部ドライブみたいな感じでしたが、(ドライブに対しては)相手も研究していて、止めに来るのは分かっていることなので、そこでパスをしっかり出せたと思います」と手応えも語った。
静かにゆっくりと話す福田は、本人も言うように「気持ちを表に出すようなタイプではない」。だが、「コーチからは常に声を出すようにと言われていて、チームメイトへの声掛など、声を出してチームを鼓舞することは意識しています」と言う。
さらに「試合中は瞬間的な声が必要になってくるので、スクリーンの声は(3年生になってさらに)意識して出せるようになっています」とも加えた。
U19日本代表候補選手でもあった福田は、7月上旬に開催された「U19 ワールドカップ」の最終メンバーに入ることはできなかった。「だからこそ、インターハイでは優勝しようという気持ちが高まりました」と、その悔しい思いが福田を駆り立てている。
「今日の試合は、前半は良かったのですが、後半の出だしが悪かったので、40分間走り続けて、走り勝てるようにしたいと思います」
準々決勝に向けて気持ちを新たにした福田。最上級生となって迎えるインターハイ、目指すのは頂点だけだ。