2021.08.01

【IH優勝・喜びの声】中部大第一に勢いをもたらす下山瑛司と坂本康成の2年生コンビ

アグレッシブな攻めが光った中部大第一の(左から)下山と坂本[写真]=伊藤 大允
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 7月25日から30日の期間で開催された「令和3年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)」において初優勝を達成した中部大学第一高校(愛知県)。オフェンスを組み立てたのは、完全ではないもののケガから復帰した下山瑛司(2年)。司令塔として全試合に出場し、速い展開のバスケットを演出した。

 一方、194センチのシューター坂本康成も下山と同じ2年生でスターターを務める。「ゲームの入りのシュートタッチが良い選手」と常田健コーチが言うように、決勝では前後半の出だしに3ポイントシュートを沈めてチームを盛り立てた。

 そんなチームを勢いづかせる働きを見せた2年生たちは、優勝の喜びとともに今後に向けても力強く意気込みを語ってくれた。

下山瑛司「スピードは意識しています」

「3年生でメンバーから外れている人、メンバーに入りたかったと思っている人がいる中で、自分が(エントリーに)入ったので、その(3年生たちの)思いとうか、保護者の方の思いなど全てをコートで表現できたらと思いました。(ケガをした左手は)トレーナーの方が毎日見てくれてたので、フルではなかったかもしれないけど、僕的には全てを出せるようなコンディションだったと思います。

 ガードとして、全試合、連続でミスするところがありましたが、チーム全体でまとまって勝てたのは良かったと思います。

(決勝は)前半のところで重い展開になったときに、もっと声出してチーム全体を一つにして戦えれば、前半からギアが上がったかなと思います。そこは自分が声出さないといけないところで、今後の課題だと思います。

 スピードはいつも意識しています。僕がコートに入ったときは、どんどん周り走らせて、速い展開で持っていけるように練習もしていたので、(そういった攻めが)何本か出せたのはよかったです」

ポイントガードを担う2年生の下山[写真]=伊藤 大允

坂本康成「どんどん打っていこうと思っていました」

「今まで全国で優勝をしたことがなかったので、本当にうれしいです。

(決勝は)ボールが指先に引っかかっていたし、シュートが入っていたので、どんどん打っていこうと思っていました。流れをつかむためにも、出だしに決めることは大事だと思うので、いつも最初から(シュートを)決められるようにしてます。

 練習から遠い位置でのシュートも打っていたので、本番でも軽く(ボールを)飛ばすことができました。練習でやってきたことが出せて良かったです。

(昨年と比べて)スタートにもなり、試合に出られる機会も多くなりました。自分ができるプレーも多くなったので、自分の実力は出せているのかなと思います。

 ウインターカップに向けて、この大会で2ポイントシュートでの点があまり取れていなかったので、3ポイントシュートの確率を良くしつつ、2ポイントシュートでも点が取れるような選手になりたいと思います」

決勝では3ポイントシュート6本を沈めた坂本[写真]=伊藤 大允

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