2021.11.15

夏の女王・桜花学園がウインターカップ愛知県予選でも貫禄の優勝

ウインターカップ愛知県予選を優勝で終えた桜花学園[写真]＝バスケットボールキング編集部

バスケットボールキング編集部

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　11月14日、「第74回全国高等学校バスケットボール選手権大会愛知県大会」の最終日、女子は決勝リーグが行われ最終順位が決定した。

　桜花学園高校、安城学園高校、名古屋経済大学高蔵高校、愛知産業大学三河高校の4チームにて行われた決勝リーグ。すでに2勝を挙げて2チームに与えられるウインターカップの出場権は、桜花学園と安城学園が獲得していたが、最終日はこの両チームが対決し、優勝を争った。

　朝比奈あずさ（3年）のリバウンドシュートで始まった試合は、桜花学園が3連続で得点を挙げて幸先良いスタートを切る。しかし、安城学園も近藤京（3年）を起点に攻撃を仕掛けてシュートを入れ返すと、合わせのプレーから加点。最後は伊藤虹歩（3年）のブザービーター3ポイントシュートで第1クォーターは20－20の同点で終えた。

　だが、第2クォーターに入ると桜花学園が朝比奈のインサイドプレーや横山智那美（2年）ドライブなどでじりじりと点差を広げていく。桜花学園は激しいディフェンスで安城学園の得点を11得点に封じ、前半は44－31と13点差をつけて終了した。

強気の攻めで安城学園をけん引した近藤京[写真]＝バスケットボールキング編集部

　後半、追いかける安城学園は近藤が3ポイントシュートを沈めて気を吐くが、後が続かない。一方の桜花学園は、前半に続き横山がパスや自らのシュートなどで躍動。前田心咲（3年）や玉川なつ珠（3年）らバックアップメンバーも積極的に得点に絡み、チームとしてもリバウンドから速い攻めなど分厚い攻撃力を披露した。結局、そのまま攻撃の手を緩めなかった桜花学園が90－65で優勝を飾った。

「ディフェンスが良かったです」と勝因を語った桜花学園の井上眞一コーチ。だが、「もう少しボックスアウトを徹底したかったが…」と、冬を見据えて課題も口にした。

「この試合が大事だと思ったので、安心しました」と語ったのはガードとして攻撃を司った横山。同様にキャプテンの朝比奈も、愛知県を1位通過で決めて安堵の表情を浮かべたが、「これから大会までの期間、頑張りたいと思います」と、冬の本番に向けて気を引き締め直していた。