2021.12.10

【ウインターカップ2021注目選手】島倉欧佑(帝京長岡)「得点にリバウンド、ハツラツプレーで魅せるエース」

帝京長岡初のインターハイ決勝進出の立役者、島倉欧佑 [写真]=伊藤 大允
元バスケットボールキング編集部。主に国内バスケ(Bリーグ、高校・大学バスケ)を中心に取材活動中。バスケでオウンゴールしたことあります。

今夏のインターハイ準優勝校、帝京長岡高校(新潟県)でエースを張るのは背番号7の島倉欧佑(3年)だ。同選手は1年生の頃からプレータイムを勝ち取り、2019年のウインターカップにも出場。この大会の2回戦では、約25分間コートに立ち11得点をマークしている。

速さと力強さを兼ね備えたドライブに加え、アウトサイドシュートも得意とする島倉は、今年開催されたインターハイでチーム史上初となる決勝進出の立役者になった。準決勝の相手は2020年のウインターカップ覇者である仙台大学附属明成高校(宮城県)。島倉は「格上の相手だと思っていた」と本音を漏らしていたが、地元開催の勢い、そしてチーム全員がチャレンジャーとして挑み仙台大明成を2点差で撃破。島倉は4本の3ポイントシュートを含む23得点の活躍でエースとしての役目を果たし、「すっごくうれしいです」と目を輝かせた。

島倉の魅力は決してオフェンスだけではない。フィジカルと跳躍力にも優れ、それを生かしてディフェンスにおいても帝京長岡の需要なピースを担う。身長181センチながら、インターハイの計5試合で18個ものオフェンスリバウンドをもぎ取り、高さを1つの武器とする仙台大明成相手にも4本のオフェンスリバウンドを奪取。また、この試合の最終局面では、同点を狙った相手エース・山﨑一渉(3年)のディフェンスについて見事シュートを抑えこんだ。

12月23日に幕を開けるウインターカップは2年ぶりの出場。チームは新潟県予選で優勝を果たし、夏に自分たちでつかんだ第2シードの枠に入った。けれど、島倉には1つ心残りがあるかもしれない。予選最終日に行われた開志国際高校との決勝リーグ最終戦、島倉は序盤から持ち前の得点力を発揮するも、第1クォーター終盤に右手を負傷してしまい途中交代を余儀なくされたのだ。

仲間に助けられた分、ウインターカップでは自分がチームを助ける番だ。島倉にとっては高校最後の大舞台、いつも通りのハツラツとしたプレーで、思う存分暴れてほしい。

文=小沼克年

【動画】ライバル対決!帝京長岡 vs 開志国際 ウインターカップ新潟県予選決勝リーグ

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