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12月26日、東京体育館で「SoftBank ウインターカップ2021 令和3年度 第74回全国高等学校バスケットボール選手権大会」の女子準決勝が行われ、昭和学院高校(千葉県)と岐阜女子高校(岐阜県)が対戦。大会ベスト4とともに明日のメインコート進出をかけた一戦は、最後までもつれる展開の末に昭和学院が2点差で岐阜女子を破った。
試合は前半を終えて28−32と岐阜女子がリード。しかし昭和学院は、「前半は単発なシュートになってしまってオフェンスリバウンドにいかず、逆に岐阜女子さんがセカンドチャンスから点数をつないでいました。そこをハーフタイムで指摘したら(後半は)子どもたちがやってくれました」と鈴木親光コーチが言うように、第3クォーター中盤からオフェンスリバウンドから流れを引き寄せる。
このクォーターで逆転とはならなかったが、花島百香のリバウンドから田嶋優希奈、田平真弥、石橋花穂(いずれも3年)らが得点を伸ばし47−50で最終クォーターへ。すると、第4クォーターは開始から田平の連続得点が決まって逆転に成功。残り3分49秒時点で5点まで差を広げると、その後も田平と田嶋の得点を中心に追いすがる岐阜女子を振り切り、最終スコア67−65で激闘を制した。
「選手たちが途中まで辛抱してくれたと思います。5点差くらいでついていければチャンスはあると昨日のミーティングから話していました。その約束どおりついていってくれていたので、うまく運がこっちに転がってきたかなと思います」と、辛抱強く戦った選手たちを称えた鈴木コーチ。
後半に持ち前の得点を発揮し、計18得点を挙げた田嶋は「前半は自分の得点が止まってしまった時間帯があったので、ここ1本の場面では自分が得点を取りに行くという気持ちで決め切りました」と試合を振り返り、ともに攻撃を引っ張り20得点の活躍を見せた田平へは「逃げることなく積極的にリングに向かってくれました」とコメントした。
ウインターカップでは2年連続で岐阜女子に競り勝った昭和学院。明日の準決勝では大会3連覇を狙う桜花学園高校(愛知県)と激突する。
指揮官は「チャンピオンチームなので、チャレンジャーの気持ちを持って最後まで食らいついていきたいです」と明日を見据え、田嶋は「自分たちの目標は全国制覇なので、出だしから受け身にならずに積極的に攻めていきたいです」と言葉に力を込めた。
文=小沼克年