2025.07.24

【インターハイ男子注目】福大大濠「強豪ゆえの試練を糧に、チーム力で夏の頂点へ」

異国での経験がチーム力アップの糧 [写真]=FIBA ライジングスターズ・インビテーショナル
バスケットボールキング編集部

岡山市で開催される「令和7年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)」が7月27日に開幕。中国インターハイで大会を盛り上げる有力チームと選手を紹介。

文=入江美紀雄

 日本屈指の激戦区・福岡を制したのは福岡大学附属大濠高校。新人戦では福岡第一に連敗したものの、インターハイ予選で58-51と雪辱し、2年連続で全国の切符を手にした。

 ただ、九州ブロック大会決勝では福岡第一に1点差で敗退。6月以降はアンダーカテゴリーの合宿派遣や体調不良が重なり、チームは満足にそろわない状況となった。さらにシンガポールで開催された「NBAライジングスター・インビテーショナル」にはケガ人を含め10名で参加する厳しい編成に。

 そんな中、片峯聡太コーチは控え選手の強化に舵を切る。3年生を中心に奮起し、栗原咲太郎と村上敬之丞が得点源としてチームを牽引。準決勝で韓国の龍山高校に65-75で敗れたが、「チーム全体の底上げ」という収穫を得た。ベンチ層の厚さは全国で勝つための鍵。苦境が成長の糧となるか注目される。

■KEYPLAYER/PG #13 榎木璃旺

得点力でも期待が高い榎木璃旺 [写真]=FIBAライジングスターズ・インビテーショナル

 福大大濠の魂の象徴、背番号「13」を今年まとうのは絶対的司令塔・榎木璃旺だ。昨年から先発や控えのポイントガードとして、福大大濠の華麗なオフェンスをリードしてきた。さらに今年は、得点源としても計算できる存在へと成長。スピードを生み出すトランジションでの展開や、1本が欲しい場面でのセットプレーでも安定感を発揮している。

「苦しい状況でも言い訳せずに頑張ったことが、チーム力アップにつながりました。今年の夏は絶対に優勝するしかないと思っています」

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