2018.06.19
韓国との初戦、ファジーカスが両チーム最多の28得点、八村が17得点をあげるなど、これまでなかなか勝てなかった韓国に勝利したことは、新たな陣容で臨む今後の戦いに明るい材料を得られたと言えるだろう。ディフェンスの厳しい韓国に対して88得点をあげたことも評価していいはずだ。
実際のところ、シュートの成功本数は日本が27本(2ポイント22本、3ポイント5本)だったのに対して、韓国は31本(2ポイント27本、3ポイント4本)と多かった。しかし、大きく差があったのがフリースロー日本が29本を成功したのに対して、韓国は14本。実に15本の差があり、ここがこの試合の結果を大きく分ける結果になっている。さらに日本はこれまで課題の1つと言われていたフロースローの成功率が第3クォーターまでは100%と失敗はゼロ。第4クォーターに6本をミスしたものの、全体での成功率が82.5%を記録。アジア1次戦4試合では1試合平均の成功本数が15.2本(試投数22.8本)成功率67.7%だった
だけに大幅にアップしている。
もちろんこの試合が公式戦ではなく、加えてホームでのプレーだけに選手にかかるプレッシャーがそれだけ大きくなったことも加味する必要はあるだろう。ただし、注目したいのが試投本数。フリオ・ラマスヘッドコーチが語った「ペイントエリアにタッチする(シュートを打つ)」ことができていたからこそシュートファウルを受けたわけであり、攻める姿勢が韓国のファウルを誘発させたからに他ならないからだ。
対戦相手が繰り出した戦術・戦略、さらに個人の癖などにアジャストする能力が韓国の武器でもある。試合の間、韓国のホ・ジェヘッドコーチはほとんど席を立つことはなかった。国民性もあると思うが、アルゼンチン出身のラマスHCが一つひとつのプレーに大きなリアクションを取るのとは対照的に、元々ホHCは動きが多い方ではないが、日本の、特にファジーカスや八村の動きをじっくり観察していたようにも見えた。第2戦の仙台大会で、韓国がファジーカスや八村に対してどのような守りを見せるかも注意しなければいけない。
それだけに韓国との第2戦はさらに進化した日本を見たい。韓国のアジャストにどのように対応できるか!? 勝敗だけでなく、内容にこだわったプレー見せてほしい。残された時間はそれほど長くないはずだ。
文=入江美紀雄
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