国際試合で好調をアピールした馬場雄大「リングへのアタックは世界でも通用する」

9得点7アシストをマークした馬場 [写真]=Yasushi KOBAYASHI

バスケットボールキング編集部

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　8月25日に、さいたまスーパーアリーナにて「バスケットボール日本代表国際試合 International Basketball Games 2019」が行われ、男子日本代表（FIBAランキング48位）はチュニジア代表（同51位）に最終スコア76－78で黒星を喫した。

　試合後に取材に応じたアルバルク東京の馬場雄大は、国際試合を通して「世界でもやれるレベルに来ていると感じた」と明かし、続けて「ケガ明けでまだまだ荒削りな選手もいる中で、ドイツに勝てて、チュニジアにもアルゼンチンにも競れたのは先が楽しみなチームだなと感じました」と期待を寄せた。

　馬場は、アルゼンチン戦で17得点、ドイツ戦でも10得点をマークし、好調を維持。そして、この試合でも9得点7アシストを記録した。馬場は、好調の要因を「サマーリーグでプレーできたこと」と分析。「NBAが最高峰ですし、その登竜門でプレーできたことで、そのレベルの選手は倒していかなければいけない敵だと明確になったので、自分の強みや弱みを考え直して、それを日本代表にも還元できた」とコメント。

第3クォーター残り1分47秒にメジリの上からダンクを叩き込んだ　[写真]=Yasushi KOBAYASHI

「リングへのアタックは世界でも通用すると感じた」

　そう話す馬場。この試合で特に印象に残ったシーンが1つある。チュニジア戦の第3クォーター残り10秒、安藤誓哉（A東京）のスティールから馬場がダンクを試みたが、サラ・メジリにダンクをブロックされた場面だ。これを振り返り「（後ろからメジリが来ているのに）気づかなくて、気づいていたら自分がどうすればいいのか分かるので、気付く余裕がなかった」と回答。ブロックされた馬場は、勢いそのままに倒れてしまったが、なぜか笑っていた。これについて問われると「彼もNBA選手なので、NBAのレベルってこんなんだなと頭によぎって、次はやり返してやろうというワクワク感が表情にでた」と笑って答えた。

　8月31日に幕を開ける「FIBAワールドカップ2019」ではトルコやチェコ、そしてFIBAランキング1位のアメリカと対戦する。

「世界中が見ているので、それでこの先も決まるので貪欲にいきたいですし、塁がいるので日本に注目も集まっているので、それをプラスに変えて、自分に注目を集められればなと思います。自分の強みを見せれば、インパクトも与えられると思うので、次のステップを考えてやっていきたいです」

　今夏、世界を体験し、貪欲にNBA入りを目指す馬場の活躍に期待したい。