2022.09.06
男子日本代表は、「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」Window4イラン戦で68-79と敗れたが、カザフスタン戦で73-48と勝利を収めた。この2試合では継続して代表へ参加している選手のほか、トム・ホーバスヘッドコーチ体制で初招集となった選手も出場を果たした。ここでは出場機会のあった選手をA、B、C、Dの4段階で評価する。
文=永塚和志
#2 富樫勇樹(千葉ジェッツ):B
リーダーとしてチームを引っ張る姿を見せたのは高評価も、イラン戦では自身の得点力を発揮できなかったことも含めて第2クォーター以降のリズムの悪さを立て直せなかった。カザフスタン戦もややインパクトが少なかった。
#6 比江島慎(宇都宮ブレックス):B
イラン戦で積極的なドライブから得点を決め、不得手とされるディフェンスでも激しく当たる姿を見せたのは良かった。とりわけペネトレーションではいわゆる「比江島ステップ」が炸裂し、存在感をアピールした。
#17 須田侑太郎(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ):B
3ポイントシューターという明確な役割を与えられ代表で開花も、このWindowでは良いシュートセレクションができず成功率も低かった。一方、ディフェンスでは足を動かして相手に重圧をかけるなど、こちらでは貢献した。
#18 馬場雄大:B
イラン戦ではチームトップの27得点。ホーバスHCから指示されたように3ポイントシュートも躊躇が少なくなり、同試合では5本成功させた。ただカザフスタン戦では疲労もあってか空回りし、得意としている速攻からのオフェンスもほとんど出せなかった。
#22 ニック・ファジーカス(川崎ブレイブサンダース):C
往年のパフォーマンスは影を潜めたが、37歳という年齢や試合勘のなさ、代表のシステムへの不慣れなどがあったため評価は難しい。カザフスタン戦のみの出場ながらパサーとしての可能性は感じさせた。
#32 シェーファーアヴィ幸樹(シーホース三河):D
イラン戦のみの出場となったが、この試合ではリバウンドを1本も取れず、イージーレイアップを外すなどいいところがなかった。仙台の2試合の強化試合でも1試合のみの登録だったが、今回のWindowで立場はさらに微妙になった。
#33 河村勇輝(横浜ビー・コルセアーズ):B
イラン戦では佐々宜央HC代行の考えからか出場時間が限られたものの、カザフスタン戦では得意のしつこいディフェンスと速攻時のパスなどでチームにリズムをもたらした。課題の得点への意識も向上したが、こちらはまだ空回りしたところがあった。
#71 井上宗一郎(サンロッカーズ渋谷):B
仙台での強化試合に引き続き、このWindowでも両試合で先発出場。イラン戦では第1クォーターで3本の3ポイントシュートを決めるも、その後は不発。カザフスタン戦でも後半に3ポイントシュートを入れたが、こちらは反対にエンジンがかかるのが遅かった。
#88 張本天傑(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ):C
カザフスタン戦のみ出場。果敢なドライブや速攻で前を走って河村のパスを受ける場面などがあった一方で、2本放った3ポイントシュートを外している。安定感はあるが、ホーバスHC体制下では攻撃力がなければ厳しいか。
#91 吉井裕鷹(アルバルク東京):B
ディフェンスで恐れずに体をぶつけるプレーぶりは、今や日本代表での1番と言ってもいい。課題はオフェンス。フィジカルにゴール下で得点を狙いにはいくが、フィニッシュが弱い。2試合で3ポイントシュートが6分の0というのもいただけない。
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