2023.10.03
「今日は出だしから自分たちの持っていきたい展開になりました。特にディフェンスから相手にプレッシャーかけてターンオーバーを誘って、そこから完全に自分たちの流れで勝利できたかなと思います」
7月9日に行われた「バスケットボール男子日本代表国際強化試合2023 静岡大会」の第2戦、チャイニーズ・タイペイを相手に92-56で勝利した試合をテーブス海(アルバルク東京)はこのように振り返った。
前日の第1戦ではバックアップメンバーとして14分32秒出場し、6得点3アシスト2スティールをマーク。第2戦ではスターターとして出場すると、序盤から果敢にリングにアタックし、アシストや自らのシュートなどでチームのスタートダッシュに貢献した。
「ポイントガードだけれど、サイズを利用して、持ち味出したいとは意識していました」と、精力的なプレーを披露したテーブスは、「ディフェンスも積極的にできましたし、ペイントアタックもできていたので、そこは続けたいなと思います」と語る。
第2戦のスターターは、テーブスに加えて、馬場雄大、ジョシュ・ホーキンソン(サンロッカーズ渋谷)、富永啓生(ネブラスカ大学)、吉井裕鷹(アルバルク東京)。練習では何度か組んだメンバー構成ではあったようだが、「僕と富永選手、僕と馬場選手が一緒というのは、試合では試していなかったので、海外組は海外組でまた違う味があるなと感じました」とコメント。さらに、「もし、またこのメンバーでやるとなったら、次もディフェンスのアグレッシブさや速攻を出すことを意識してやりたいなと思います」とも加えた。
また、富永とのコンビネーションは第1戦から光ったようにも見受けられたが、これに関しては、「彼はシュートが上手な選手で、僕はバスができる選手なので、一緒に組み合わせるといいことが起きることが多いかなとは思います。僕が常に彼を探してるということを彼はわかっていると思うし、そういう意味では(富永が)やりやすいと思ってくれたらうれしいですね。僕は(これからも)常に富永を探しながらプレーしたいです」と言う。実際、富永もテーブスとのプレーには「カッティングでも3ポイントシュートで僕が空いているところも見てくれているので、すごくやりやすいです」と、語っている。
「今まで積み重ねてきたチームケミストリーやシュートセレクションというのは、間違いなく良くなってきてると思います。特にディフェンス。ディフェンスのローテーションのところでは、もちろんバスケットはコミュニケーションを取って、しゃべることが大事なのですが、しゃべらなくてもローテーションができているので、お互いの息が合っているという証拠かなと思います」
チームの成長を確実に感じているテーブスは、自身についても「どういうところで自分の良さを出せるか。自分たちが速攻を出してフリースローを獲得すると、前から当たれるというチャンスが増えてくるので、そういったときに自分もサイズとスピードを使って相手のガードにプレッシャーを掛けるという『いいループ』をどんどん増やしていきたいなと思っています」と意気込む。
第2戦での個人の反省に「後半の出だしに多かった」とターンオーバーを挙げたが、今後に向けては、「3ポイントシュートの成功率がまだまだだと思うので、そこは練習から。そして試合出たときには常に狙っていきたいです」と、さらなるレベルアップを誓っていた。
取材・文=田島早苗
写真=伊藤大允
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