2022.10.02
「FIBA女子バスケットボールワールドカップ2022」開幕を翌日に控えた9月21日、現地では『Captain’s Call』が行われた。
全チームのキャプテンが一堂に会したイベントに、日本からは髙田真希(デンソーアイリス)が参加。トロフィーを囲んでの撮影などに臨んでいた。
その後、日本チームは初戦の試合会場であるスーパードームにて練習を行い、練習後には髙田らがメディア取材に応じた。
「フォトシューティング(FIBAの公式写真撮影)の時もそうでしたが、4回目のワールドカップで、年々、おもてなしというか、盛り上がりがすごくて、世界中のいろいろな方に向けて発信するということが考えられているなと感じました」と、イベントでの感想を語った高田は、今大会で4大会連続の出場。前回大会、そして「東京2020オリンピック競技大会」に続いてキャプテンを務める。
その高田は、自身の調子については、「すごくいいと思います。テストマッチでも点が取れていますし、リバウンドやディフェンスに対して体を張ることもしっかりできていると思うので、あとは自分自身が(チームの中で)リーダーシップを取ることが大事かなと思います」とコメント。その表情からは好調ぶりがうかがえた。
日本は、開催地のシドニー入りしてから、ベルギー代表、フランス代表とテストマッチを行い、いずれも勝利。高田は、「テストマッチですが、勝つことによって自分たちの自信にもなります。(お互いに)すべてを出しているわけではないのですが、やってきたことが通用するというのを、こういった数少ない機会で得られ、勝ち切れたことも自信にはなりました」と言う。
一方で「リバウンドのところでやられてしまい、流れが悪くなった」と課題も。金メダル獲得に向けては、「リバウンドがカギになるかなと感じました」と冷静に語っていた。
初戦の相手となるマリ代表については、「身体能力が高く、(日本が)苦手とするフィジカルの部分でガツガツくるので、そこで受け身になってしまうと相手にやられてしまう」。そのため、「とにかくすごくアグレッシブにくると思うので、相手がやりたいことをやらせてしまうと、波に乗られて、自分たちのリズムでバスケットができなくなると思います。初戦をしっかりいい形で、内容もよく勝ち切ることが次につながると思います」と、気を引き締め直す。
2021年の東京オリンピックで準優勝し、オリンピック史上初となるメダル獲得となった日本。FIBA公式のSNSでも何かと取り上げられる回数が増えたことに、「海外メディア(からの取材)も多くなったし、そこでも東京オリンピックというワードが必ず出てくるので、注目されているかなと感じます」と高田は言う。さらに「ただ、今回もしっかり結果を残さないと、あれが一過性のものだったと思われないように、自分たちが成長している姿をいろいろな人に見せたいし、女子のバスケットが面白いというのを見てもらいたいです」と力を込めた。
大会を占う意味でも重要となる初戦。注目のマリ戦は現地時間14時から。1時間の時差がある日本では13時ティップオフとなる。
取材・文=田島早苗
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