2025.07.23
FIBA女子アジアカップ2025(中国・深セン)に向けた女子日本代表が現地へ出発するにあたり、キャプテンの髙田真希と初選出の田中こころがメディア対応を行い、それぞれの決意を語った。
新体制となって初めての公式大会に臨むチームは、若手とベテランが融合した編成。髙田は「代表として新体制としての初めての大会なので、皆さんの期待に応えたいです。ただ、まだまだ成長段階だと思っているので、これから細かいところを整理しながら、大会中にどれだけチームが成長できるかがすごく大事になってくると思います。勢いも大事なので、その勢いを生み出せるように、自分もコミュニケーションを取りながらしっかり声を出して、リーダーシップを取って優勝を勝ち取りたいです」と力を込めた。
これまで幾度となくアジアカップを経験してきた髙田だが、今回はヘッドコーチの交代によって攻守のスタイルが刷新されている。「オールコートでのオフェンス展開は日本の得意とする部分ですが、それがより強調されていると感じます。ディフェンスもこれまでと違ったやり方が多く、全体的にオフェンスもディフェンスもアグレッシブです。能力のある選手が揃っているので、今のスタイルを出せれば優勝も世界との戦いも見えてくると思います」と語った。
また、試合展開が苦しい場面での対応については「やっぱり接戦の中で粘って勝ち切る力が必要ですし、それを支えるのは声の力だと思います。技術も大切ですが、いかに声を出せるかがポイントなので、コートにいてもベンチにいてもリーダーシップを取りたいです」と精神的支柱としての意識ものぞかせた。
中国やオーストラリアといったサイズのあるチームに対しては、高さへの対応が鍵となる。渡嘉敷来夢との再コンビについては「プレー面でも軸になってくれますし、ディフェンス面ではリバウンドで助けられる部分が多いです。やっぱり彼女がいるといないとでは全然違うと感じました。リーダーシップもある選手が戻ってきてくれて本当に頼もしいです」と信頼を寄せる。続けて「2メートルを超えるような選手との対戦では、全く違う対応が必要です。苦しい展開になると思いますが、お互いにカバーしながら助け合っていきたいです」と高さ対策の重要性にも触れた。
一方、今回がトップチーム初選出となる田中は、緊張よりも「海外の選手と戦えることが楽しみです」と率直な気持ちを口にした。昨年の「FIBA U18女子アジアカップ2024」でも中国やオーストラリアと対戦しており、「ガードでも190センチある選手がいるので、フィジカルで負けないようにドライブなどもしていかなければいけないと思っています」と気を引き締めた。
コーリー・ゲインズヘッドコーチが掲げる「アジア、そして世界にショックを与える」バスケットについては、「受け身にならず、自分たちらしいトランジションバスケを40分間やりきれれば、絶対に結果がついてくると思います。自分が軸になってボールをプッシュしたり、前にパスを飛ばしたりすることで、そういったプレーができると思うので、1試合1試合しっかり戦っていきたいです」と意気込んだ。
また、数カ月にわたってトップ代表で活動する中で得たことについては、「練習に対する取り組み方や試合への臨み方など、本当に勉強になることばかりです。練習できていることを当たり前と思わず、毎日感謝しながらここまでやってきたので、それをアジアカップでしっかり出したいです」と語った。
田中の姿勢を見た渡嘉敷も、「自分の19歳や20歳のころよりもしっかりしている。ホットな状態を気にせず、自分の良さを出してもらえれば。あとは年上がカバーするだけ」と称賛を送っている。
ベテランの経験と若手の情熱が交差する今大会。声と勢い、そして日本らしいスピードを融合させた新たなスタイルの中に、ゲインズHCが目指す世界が見えてくる。
文=入江美紀雄
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