2024.08.26
12月3日(現地時間2日)、元NBA選手のダニーロ・ガリナーリが現役引退を発表した。出身地であるイタリアからプロとしての生活をスタートしたガリナーリは、NBAで過ごした16年を含む20年のキャリアに終止符を打った。
イタリアのセリエAで頭角を現していたガリナーリは、2008年のドラフト全体6位指名でニューヨーク・ニックスに入団。2010-11シーズン中にカーメロ・アンソニー(元ニックス他)らが絡むトレードでデンバー・ナゲッツに移籍すると、その後ロサンゼルス・クリッパーズ、オクラホマシティ・サンダー、アトランタ・ホークスとチームを転々とした。ナゲッツに所属していた2013-14シーズンに左膝前十字靭帯断裂によりシーズン全休を余儀なくされたが、復帰後も各チームで存在感を発揮していた。
2022年にデジャンテ・マレー(現ニューオーリンズ・ペリカンズ)らが絡むトレードでホークスからサンアントニオ・スパーズに放出されたガリナーリは、スパーズから解雇後にボストン・セルティックスと契約。しかし再び前十字靭帯断裂に見舞われ、セルティックスでは1度もプレーすることなく2023年にワシントン・ウィザーズに移籍した。その後デトロイト・ピストンズを経て、2024年に所属していたミルウォーキー・バックスを最後にNBAの舞台から離れていた。
現地メディア『ESPN』によると、イタリア人としてはアンドレア・バルニャーニ(元トロント・ラプターズ他、2006年のNBAドラフト全体1位)に次ぐ史上2番目に高い順位で指名された選手であり、NBAで記録した1万1607得点はイタリア人として歴代最多とのこと。ガリナーリはNBAのレギュラーシーズン合計777試合に出場し、平均14.9得点4.7リバウンド1.9アシストを記録。NBA通算3ポイントシュート成功数は1456本をマークし、6フィート10インチ(約208センチ)という高身長ながら長距離も得意とした高い得点力を誇る選手として活躍していた。
ガリナーリのNBA最後の試合は、2024年のプレーオフ第1ラウンドでバックスの一員として出場したインディアナ・ペイサーズ戦となった。その後プエルトリコリーグに活躍の舞台を移したガリナーリは、8月にヴァケロス・デ・ベヤモンでリーグ制覇を果たし、ファイナルMVPに輝いていた。
多くのNBA選手と同じくケガに悩まされることの多かったガリナーリだが、イタリア出身のNBA選手として世界中に名を轟かせた技巧派フォワードのキャリアに敬意を表したい。
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