2026.06.14
「言葉が出てこないよ。夢見てきたことの全てが叶ったんだから」
そう語ったのは、ニューヨーク・ニックスのジェイレン・ブランソン。6月14日(現地時間13日)に敵地フロストバンク・センターで開催された「NBAファイナル2026」第5戦で、ニックスはサンアントニオ・スパーズを94-90で下し、4勝1敗でシリーズを制してNBAチャンピオンへ輝いた。
ニックスのリーグ制覇は1973年以来53年ぶりのこと。1勝3敗で追い込まれたスパーズは、この試合でも最大16点差をつけたが、ニックスが反撃し、ロースコアゲームを制した。
その主役を務めたのは間違いなくブランソンだった。前半に16得点を奪うと、後半に入ってさらにギアを上げ、第3クォーターだけで14得点を奪取。そして第4クォーターにも13連続得点を含む15得点をたたき出し、ゲームハイの45得点に3リバウンド3アシスト2スティールをマーク。
ニックスの4勝1敗で幕を下ろしたとはいえ、今年のファイナルではスパーズがいずれも2ケタ点差のリードを奪い、ニックスは劣勢に立たされてきた。だがブランソンとカール・アンソニー・タウンズ、OG・アヌノビー、ミケル・ブリッジズ、ジョシュ・ハートの先発陣に加え、ミッチェル・ロビンソンやランドリー・シャメット、ホセ・アルバラードらベンチ陣が一丸になって挽回してきた。
「僕らは(勝利する)方法を見出すんだ。どんな困難が立ちはだかろうと、僕たちは必ず(乗り越える)方法を見つけ出す。…コートに立つたび、毎回ね」
ニックスのしぶとさの象徴とも言えるブランソンはそう口にし、11名の投票者全員から満場一致でファイナルMVPに選出。ファイナル全5試合で20得点以上、そのうち4戦で30得点超えとトップスコアラーとして申し分ないパフォーマンスを見せた。
2018年のドラフト2巡目全体33位でダラス・マーベリックスから指名されてNBAキャリアを始動させた29歳のガードは、シリーズ平均で32.6得点4.2リバウンド4.6アシスト2.0スティールを記録。「エミレーツNBAカップ2025」の大会MVP、「NBAプレーオフ2026」イースタン・カンファレンス・ファイナルMVPに続き、ファイナルMVPという最高の勲章も手に入れた。
ファイナルにおける45得点は、1970年の第3戦でウィリス・リードが残した38得点を抜き、ニックスの球団史上最多記録。ブランソンはドライブでスペースをこじ開けてフローターやレイアップに持ち込んで決めたほか、3ポイントシュートやフリースローでも加点し、見事ニックスをNBAチャンピオンへ導いた。
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