2026.08.13
8月13日(現地時間12日)、ラッセル・ウェストブルックが自身のSNSで現役引退を発表。18年間にわたるNBAキャリアに幕を下ろした。これを受け、オクラホマシティ・サンダー時代に最強のデュオとしてリーグを席巻したケビン・デュラント(ヒューストン・ロケッツ)がSNSを更新。長年の相棒へ向けて、愛に満ちたメッセージを投稿した。
デュラントは自身のSNSで、若き日の忘れられないエピソードを明かした。
「練習後の自主練習と、練習前の自主練習、どちらがよりハード?」
当時、サンダーで通常の練習を終えた後に自主メニューをこなしていたデュラントが、アシスタントコーチのモー・チークスにそう尋ねたのには理由があった。デュラントが朝、練習のためにジムへ到着したとき、ウェストブルックはすでに一足早く、朝のワークアウトをすべて終わらせていたからだ。
チークスACから「練習前に来てやり遂げるほうが、おそらくハードだろう」と告げられたデュラントは、相棒の桁外れのストイックさに強い衝撃を受けた。「それ以来、練習前のワークアウトが私のルーティンになりました」と振り返るように、ウェストブルックが背中で示した凄まじい熱量は、デュラント自身のプロとしての習慣をも変えるきっかけとなった。
コート上でエネルギッシュに感情をむき出しにして戦う姿から、世間はウェストブルックを「騒がしい存在」と見ることも多かったが、デュラントは異なる印象を持っていた。
「私にとって、彼は静かで、極めて几帳面な選手でした。背中で手本を示し、コートのライトが照らされれば、すべてを解き放って純粋な自由を体験していた。チームメートとして彼にインスパイアされたし、どこへ行っても、彼があらゆる立場の人々を鼓舞する姿を見てきました。本当に驚くべきなのは、彼は多くを語らず、ただ18年間、そこに姿を見せて行動で示し続けたということです」
さらにプロとしての姿勢を称え、次のような言葉を贈った。
「このバスケットボール人生は、プロフェッショナルである僕たちにとって神聖なものであり、あのコートに注ぎ込むものこそがすべてを意味します。僕たちは過去に戻って『もっと強い意図を持ってやり直したい』と悔やむこともある。でも、コートにすべてを注ぎ込んで満足して手を拭える者もいる。お前はどちらの人間になる? 僕たちは『0番』がどちらだったか、よく知っています。次の人生のフェーズでも、インスピレーションを与え続けてください、チャンプ」
2人はウェストブルックがドラフト指名された2008年から、デュラントが移籍する2016年まで、サンダーで8シーズンにわたり共闘。平均年齢23歳前後の若さで2012年のNBAファイナル進出を果たすなど、球団の黄金期を築いた。コート上で激しく怒鳴り合うこともあったが、デュラントは当時「それが兄弟であり、家族と同じだ」と語るなど強い絆で結ばれていた。また、メディアから不当な批判が浴びせられた際には、デュラントが常に相棒をかばい続けた。2014年のデュラントのMVP受賞スピーチで、ウェストブルックへ涙ながらに愛と感謝を述べたシーンは、今もファンの胸に深く刻まれている。

サンダー時代、ウェストブルックを支える存在でもあった [写真]=Getty Images
「何が起ころうとも、僕たちが過ごした時間は消せません。最初の『若造たち(YNs)』としてのスタート、20代前半の若き日々でのファイナルへの道のり、オールスターゲーム、お互いのケガからの復活、移動のバスや飛行機、カードゲーム、ジョーク、そして衝突。そのすべてが忘れられない思い出です」
メッセージの最後には、ウェストブルックのファミリー、妻のニーナや子どもたち、母のウェストブルック、父のビッグ・ラス、そしてレイやドネル、学生時代を共に過ごしたルイジンガー高校やUCLA時代のすべての仲間たちなど、彼を支え続けたすべての人々へ感謝を綴り、「アイコニックなキャリアの完走に、心からおめでとう」と結んだ。時に激しくぶつかり合いながらも、お互いを本気で認め合っていた2人。最強の相棒がコートを去ることにあたり、デュラントらしい心のこもったメッセージだった。
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