2026.09.20
ゴールデンステイト・ウォリアーズは、この夏も“静観”を貫いた。
球団はステフィン・カリーともう一度優勝を目指す姿勢を崩さない一方で、その先の時代も見据えていると主張している。だが、近年の若手との関係を振り返れば、ジョーダン・プールを放出し、ジョナサン・クミンガもチームを去った。2020年ドラフト全体2位で指名したジェームズ・ワイズマンも十分に育てきれず、ベテラン中心の勝負と世代交代を両立できているとは言い難い。
それでも、望みはある。今夏はクリスタプス・ポルジンギスがサラリーカットで再契約。アル・ホーフォード、ドレイモンド・グリーン、ディアンソニー・メルトン、ゲイリー・ペイトン2世らも残留した。さらに、右膝前十字靱帯断裂からリハビリを続けるジミー・バトラー、左膝膝蓋腱断裂で手術を受けたモーゼス・ムーディーも復帰を目指し、ブランディン・ポジェムスキーやギー・サントスといった生え抜きも昨年の経験を持って新シーズンに突入する。
静観とは言えど、全く動きがないわけではない。現在、ロスターの端で20代前半の選手を大量に試そうと、積極的に若手をかき集めているのだ。ここでは、ウォリアーズが今夏に確保、あるいは保有権を持つ25歳以下の注目選手をピックアップする。

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若手サバイバルで、ひと足先に結果を出したのがグラハム・アイクだ。
八村塁の後輩にあたるゴンザガ大学出身のフィジカルなビッグマンは、大学最終年に平均19.9得点、8.0リバウンド、3ポイント成功率33.8パーセントを記録し、WCC年間最優秀選手に選出された。
サマーリーグではMVPのヤクセル・レンデボーグの影に隠れたものの、6試合平均10.5得点、8.0リバウンドと存在感を示し、優勝に大きく貢献している。その結果、9月21日(現地時間20日)にウォリアーズの2way契約最後の1枠を勝ち取った。
ケボン・ルーニーを失った今、ウォリアーズのインサイドは年齢と健康面の不安が付きまとう。大学で確かな経験を積み、リバウンド、スクリーン、ポストでの得点、フィニッシュを提供できるアイクは、Gリーグで育成しながら必要に応じてNBAへ呼べる保険として理にかなっている。

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最も複雑な立場にいるのが、今年のNBAドラフト全体54位でウォリアーズから指名されたジョーンズだ。4年間で4校を渡り歩いたカレッジジャーニーマンは、球団が今夏ドラフト54位で指名した選手。組織として育てるインセンティブは明確だ。
ジョーンズは、リバウンド、タフなディフェンス、アンドワンをねじ込む力強さなど、攻守の両面で持ち味を発揮。ウォリアーズの弱点であるスイッチディフェンスを掻い潜るスキルセット、常に高いエネルギーでプレーするハイモーター気質は、どちらも球団に欠けている要素である。
しかし、本稿執筆時点でジョーンズに明確な契約はない。球団はドラフト時から時間をかけて育成する可能性を示唆しており、Gリーグでプレーする道に進むかもしれない。

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買い戻しという事実こそ、ウォリアーズがトゥーヒーを未だに諦めていない何よりもの証拠だ。
2024ー25シーズンにNBLで最優秀新人賞を獲得後、オーストラリア期待の若手としてウォリアーズに加入したトゥーヒー。2way契約を結んだものの、2025年10月のプレシーズン期間中に膝の大ケガを負い、悔しくも同年12月に解雇通告を受けた。しかし、懸命なリハビリの末、今年のサマーリーグ期間にウォリアーズへ復帰を果たした。
203センチのサイズ、ディフェンス、オフボール能力、高いバスケットボールIQ。いずれもウォリアーズが好みそうな特性。キャンプの結果次第だが、健康なら2way争いに十分絡む能力値を備えている。

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ボイドはカレッジ時代のインパクトだけでいえば、ウォリアーズの若手リストでもトップレベルだろう。ウィスコンシン大学でのラストイヤーは20.7得点、4.3アシスト、3.8リバウンド、3ポイント成功率36.5パーセントと強烈。同校ではマイケル・フィンリー以来となるシーズン平均20得点超えを達成した。サマーリーグでも11得点、10アシスト、7リバウンドの試合もあり、才能の片鱗を見せつけている。
ボールを独占せずにゲームを整理できるタイプのポイントガードでありながら、スコアリングも優秀。カリーを休ませたい時間帯のフロア管理には最適である。しかし、25歳という年齢や191センチのサイズ、そして混雑した球団のバックコートを見直すと、境遇に恵まれているとは言い難い。

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アグビムとのキャンプ契約発表のニュースは、ウォリアーズの目の付け所の鋭さが感じられる。昨シーズン、ベイラー大学で10.7得点、3.1アシスト、3ポイント成功率35.6パーセントで78本を沈めた生粋のシューターである。
元々D2からカレッジキャリアをスタートしたアグビムは、己で自身を証明し、NBAの入口まで登り詰めた。特筆すべきは、遂にD1のワオミング大学への転入を果たした2024ー25シーズン。この年は17.6得点、3.4アシスト、そして3ポイント成功率は驚異の43.7パーセントを叩き出した。『Fadeaway World』によれば、この年はキャッチ&シュートに限定すると、成功率が49パーセントにまで上昇するという。
今シーズンのウォリアーズのロスターは、クレイ・トンプソンのようにカリー周辺で素早く動きながら、空いた瞬間に迷わず打てるフロアスペーサーが不足している。ただし、現地報道ではGリーグのサンタクルーズ・ウォリアーズ行きを見越したキャンプ契約との見立てが強い。しかし、キャンプでコーチ陣の心を奪えれば、シーズン中のロスター変動時に真っ先に名前が挙がる存在になれるかもしれない。
文=Meiji
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