2018.04.23

アデトクンボが決勝点! バックスがセルティックスの猛追を振り切り2勝2敗へ

決勝点となったティップインを含むチームトップの27得点を挙げたアデトクンボ[写真]=Getty Images
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20点リードを失うも、大黒柱が勝利をもたらす

 4月23日(現地時間22日)、ボストン・セルティックス(2勝)とミルウォーキー・バックス(1勝)のシリーズ第4戦が、バックスのホーム、BMOハリス・ブラッドリー・センターで行われた。

 先取点を挙げたのはセルティックス。この日レギュラーシーズンを含めてキャリアハイとなる34得点をたたき出したジェイレン・ブラウンが3ポイントシュートを決め、アーロン・ベインズのフリースロー1本でセルティックスが4-0とする。

 バックスはタイラー・ゼラーとエリック・ブレッドソーの得点で対抗するも、セルティックスはベインズ、アル・ホーフォードジェイソン・テイタムマーカス・モリスが続き、第1クォーター残り6分35秒で7点をリード(12-5)。

 すると、バックスはヤニス・アデトクンボの4連続得点などで追い上げ、残り2分36秒にジャバリ・パーカーがダンクをたたき込み、15-14と逆転に成功。バックスは残り約1分から6連続得点を奪い、このクォーターを24-17とした。

 第2クォーター。バックスはソン・メイカートニー・スネルの3ポイントシュートが決まり、残り9分46秒で13点をリード(30-17)。セルティックスはブラウンやテリー・ロジアーの得点で追いつこうとするも、バックスはクリス・ミドルトンやアデトクンボが加点し、点差が1ケタに縮まらない。前半を終えてバックスが16点リード(51-35)を手にする。

ミドルトンはこの日、14投中8本、うち3ポイント3本を決めるなど高確率なショットが光った[写真]=Getty Images

 第3クォーター残り7分37秒。アデトクンボのダンクで、バックスはホームの大観衆を前に65-45で20点の大量リード。試合の行方は決まったかに思えた。

 だがセルティックスはテイタムとブラウンを中心に8-0のランを見せ、一気に12点差へ。そして残り1分47秒にはテイタムのフリースローで6点差(65-71)まで詰め寄ると、このクォーターを終えて75-67。バックスのリードは8点にまで縮まっていた。

 第4クォーター序盤。ベインズのダンクとブラウンの3ポイントシュートが決まり、セルティックスは3点差(72-75)と、射程圏内まで追い詰める。残り9分3秒にモリスがレイアップを決め、ゲームは同点(77-77)に。

 バックスはメイカーの3ポイントシュートで逆転。セルティックスの猛追を振り切り、なんとかリードを保つも、残り52.4秒にテイタムのジャンパーが決まり、セルティックスがとうとう逆転(100-99)。20点ビハインドの劣勢から驚異的な追い上げを見せたのである。

 セルティックスが勝てばシリーズ突破に王手をかけるという状況の中、バックスは最後まで粘ってみせた。残り33.5秒にマルコム・ブログドンが長距離砲を沈めて逆転(102-100)。その後ホーフォードがフリースロー2本を決めてセルティックスが残り29.6秒に追いつくも、残り5.1秒にアデトクンボが値千金のティップショットに成功。バックスが最終スコア104-102とし、終盤の激戦に終止符を打った。

豪快なダンクをたたき込むなどバックスの大黒柱として獅子奮迅の活躍を見せたアデトクンボ[写真]=Getty Images

敵将も称賛したアデトクンボの決勝ティップイン

 バックスではアデトクンボが27得点7リバウンド5アシスト、ミドルトンが23得点6リバウンド2スティール2ブロック、パーカーがベンチから16得点7リバウンド2スティール3ブロック、ブログドンが10得点をマーク。

 この日もディフェンスが冴えたバックスは、セルティックスのフィールドゴール成功率を41.4パーセントに抑え込み、メイカーの5本を筆頭にチーム全体で14ブロックを浴びせた。

 セルティックスではブラウンが5本の3ポイントシュート成功を含む34得点8リバウンド3スティール、テイタムが21得点、ホーフォードが13得点9リバウンド4アシスト、ベンチからモリスが13得点。

 第3戦でミスを連発してしまったロジアーはこの試合、8アシスト1ターンオーバーと、早速修正してみせた。しかし、フィールドゴールは12投中3本しか決めることができず、10得点に終わった。

 決勝点を決めたアデトクンボは試合後、現地メディア『AP』に対して「俺たちがゲームを進めていくうえで、最も大切なことの1つは、規律を守り、互いを信じることだった」と語り、チームとして勝利したことを強調。

 ブラッド・スティーブンズHCは「(アデトクンボは)ボールをつかみ取るために戦いを続けて、見事なティップインを決めた。すばらしい選手だからこそ遂行できることだ」と称賛の言葉を送っていた。

 最後のポゼッションで、セルティックスはモリスのジャンパーを選択し、惜しくも外れてしまい、この試合を落としてしまった。「(モリスならば)10回放って10回決めることができるショットだった。でも今夜は入らなかったんだ。第5戦に向けて、前に進み続けるだけさ」とブラウン。

 第5戦は25日(同24日)、会場をセルティックスのホーム、TDガーデンへ移動して行われることとなる。勝利したチームがシリーズ突破に王手をかける重要な一戦は、注目を集めるに違いない。

キャリアハイとなる34得点を奪ったブラウン。第5戦でも活躍が期待される[写真]=Getty Images

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