2018.09.05
昨季リーグトップの65勝17敗を挙げたヒューストン・ロケッツの先発センター、クリント・カペラは、今夏制限付きフリーエージェント(FA)となっているが、まだ再契約間近という話は聞こえてこない。
現地メディア『ESPN』によると、再契約を望むロケッツがカペラに提示した最初のオファーは4年6,000万ドル級。これだけでも十分高額な契約なのだが、カペラ側の希望額とは大きく開いている。
同メディアの報道によれば、カペラが模索しているのは4年1億ドル級の超高額契約だという。これは2016年10月末にスティーブン・アダムズがオクラホマシティ・サンダーと結んだ延長契約とほぼ同額。
つまり、ロケッツが提示した最初のオファーと比較すると、カペラの希望額とは年平均1,000万ドルくらいの差がある。『Houston Chronicle』では、ロケッツの最初のオファーが5年8,500万ドルと報じているが、いずれにせよ、カペラとの契約はまとまっていない。
とはいえ、現時点でカペラが他チームから高額オファーを受けたという情報もないため、ロケッツ残留が基本線で、契約内容について交渉を続けているということなのだろう。
キャリア4年目となった今季、カペラは74試合すべてに先発センターとしてプレー。平均27.5分13.9得点10.8リバウンド1.9ブロックと、いずれも自己最高の成績を残した。フィールドゴール成功率65.2パーセントは、自己最高であるばかりか、リーグトップという見事なものだった。
今季のロケッツは、ジェームズ・ハーデンとライアン・アンダーソンの2選手だけで約5,100万ドル、これに再契約したクリス・ポール(年平均4,000万ドル)も加えると、3選手だけで約1億ドルを支払うことになる。
それでも、ロケッツは優勝することを最優先に捉えており、ダレル・モーリーGMはラグジュアリー・タックスを支払うこともいとわない姿勢だという。そのため、今後も交渉が長引こうとも、カペラのロケッツ残留は濃厚。契約内容でどちらかが妥協する展開が予想できる。
なお、複数の現地メディアが報じているように、ロケッツはサンダーを退団する可能性が高いカーメロ・アンソニーの獲得を狙っている。カーメロの移籍先で有力なマイアミ・ヒートとの争奪戦で、多くの金額をつぎ込むことになるかもしれない。
となると、カペラとの契約がまとまるのは、もう少し先になりそうだ。
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