2019.03.20
2月18日(現地時間17日)に迫った「NBAオールスターゲーム2019」。今年もイースタン・カンファレンスとウエスタン・カンファレンスによるゲームではなく、ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)がキャプテンを務める「TEAMヤニス」と、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)がキャプテンを務める「TEAMレブロン」というオリジナルチームの対決という形で行われる。そこでバスケットボールキングでは、今年のオールスター出場選手を紹介していく。
フォワード-センター/213センチ/111キロ/キャリア21年目
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<NBAにおける主な記録・功績>
優勝(ダラス・マーベリックス):1回(2011)
シーズンMVP:1回(2007)
ファイナルMVP:1回(2011)
オールNBAファーストチーム選出:4回(2005~07,09)
オールNBAセカンドチーム選出:5回(2002,03,08,10,11)
オールNBAサードチーム選出:3回(2001,04,12)
オールスター選出:14回(2002~12,14,15,19)
<2018-19シーズン 個人成績>
平均10.7分4.4得点1.7リバウンド0.3アシスト
※2月9日(現地時間8日)終了時点
昨季終盤、左足首のケガのため少し早めにシーズンを終えたノビツキーだったが、昨年7月にマブスと再契約。コービー・ブライアント(元レイカーズ)と並んでいた同一チーム20シーズン連続所属というNBA史上最長記録を塗り替える、連続21シーズン目に到達。
左足首のケガからの回復が遅れたこともあり、今季のノビツキーは12月14日(同13日)にシーズンデビュー。約6分のプレータイムで2得点1リバウンドに終わるも、鮮やかなミドルレンジジャンパーを沈めた。
ノビツキーは試合後、「復帰できたのはいいことだ」と『NBA.com』へ語ると、こう続けた。「(戻ってくるまで)タイミングもそうだし、コンディショニングの調整にも多くの時間がかかってしまったのは明らかだ。トレッドミルでランニングを続けてきた。でもそれはNBAのスピードとは違うもの。プロキャリア20年をプレーしてきたアスリートとして、身体に(疲労が)蓄積していたということ」。
開幕前からベンチスタートとしてプレーすると明かしていたノビツキーは、主要項目で軒並み自己ワーストの成績にとどまり、ロールプレーヤーとしてプレーしている。23試合に出場して2ケタ得点は2度しかないものの、今季限りで引退が濃厚と報じられているノビツキーの勇姿を一目見ようと、特にアウェーでは数多くのファンが集まっている。
1月5日(同4日)のボストン・セルティックス戦では、セルティックスのホーム、TDガーデンに集まったファンがノビツキーへ盛大なスタンディングオベーションを送った。
この試合、ノビツキーは8本の3ポイントを含むフィールドゴール10本すべてをミスしてしまい無得点。それでも「ホームのファンだけでなく、アウェーのファンまでもが、20年以上にわたって、これまでに成し遂げてきたことに感謝を示してくれるなんてすばらしいこと。ボストンのファンには本当に感謝してる。残念なことに、僕は1本もショットを決めることができなかったから、そのことについては本当に失望しているよ」とファンへの感謝を忘れなかった。
そんなノビツキーのショットが最も冴えを見せたのは、31日(同30日)のニューヨーク・ニックス戦。昨季「お気に入りのアリーナの1つ」と語っていたマディソン・スクエア・ガーデン(MSG)で、フィールドゴール7投中5本(うち3ポイントは3投中2本)とフリースロー2本を決めてシーズンハイの14得点をマーク。
「僕はいつだってここでプレーするのを楽しんできた。もしこれが最後の機会だとしても、僕にとって最も大好きなアリーナの1つなのは間違いないね」と『AP』へ口にしていた。
マブスのオーナー、マーク・キューバンは今季限りでノビツキーが現役を引退する可能性が高いと口にしているものの、ノビツキー自身は今季終了後に引退するとは名言していない。そんな中、ノビツキーはドウェイン・ウェイド(マイアミ・ヒート)と共に、アダム・シルバー コミッショナーの計らいで今年のオールスターゲームの特別枠として選出。
自身14度目の球宴について、ノビツキーはチームのウェブサイトへ「本当に恐れ多いね。世界中でベストなアスリートが集まる巨大なステージでプレーする機会を得ることができてとても感謝してる」とコメントを残している。
なお、今年のノビツキーはオールスターウイークエンドで毎日イベントに登場することが決まっている、16日(同15日)のライジングスターズでは「TEAMワールド」のコーチとして、17日(同16日)のサタデーナイトでは、3ポイントコンテストに出場。そして18日(同17日)のオールスター本戦にも出場することとなる。
「楽しいことになるだろうね。金曜がコーチ、土曜は3ポイントで競い、日曜にはオールスターゲームで競うんだから。週末をとおして楽しむことができたらいいね」と、ノビツキーは今年のオールスターウイークエンドについて語った。
これまでのキャリアで13度のオールスター出場を果たしてきたノビツキー。10年には自己最高となる22得点を挙げるなど、計5回の2ケタ得点を残してきた。だが前回のオールスターとなった15年も、印象的なプレーがあったので紹介したい。
第2クォーター中盤、ノビツキーはファストブレイクでステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)のロブパスを空中で受け取り、ボースハンドのアリウープダンクでフィニッシュ。これにはカリーやクレイ・トンプソン(ウォリアーズ)、対戦相手のカーメロ・アンソニー(現未所属)らも満面の笑みを見せるなど、会場どころか選手たちをも笑顔にさせた。
ダンクを決めると、1998年のドラフト同期であるビンス・カーター(アトランタ・ホークス)が00年のスラムダンクコンテストで見せたジェスチャーでアピールするなどオールスターを満喫したノビツキー。「ステフが高すぎず、パーフェクトなロブパスを上げてくれたからね。あれはまさに僕のハイライトだったよ」とチームのウェブサイトへコメント。
今年のオールスターでもカリーとはチームメート。06、11年とNBAファイナルで覇権争いをしたウェイドとのマッチアップにも注目したい。
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