2019.11.28
11月20日(現地時間19日)に行われたオクラホマシティ・サンダー戦で、ロサンゼルス・レイカーズは47分以上に渡ってリードを保持し、112-107で勝利。5連勝を飾ったレイカーズは、リーグベストの12勝2敗とした。
レイカーズのレブロン・ジェームズは、今季5度目となるトリプルダブル(25得点11リバウンド10アシスト)をマークして勝利に貢献。キャリア17年目のレブロンは、来月末に35歳を迎える大ベテランながら、今季ここまで平均34.9分25.0得点7.9リバウンド1.3スティールにリーグトップの11.1アシストという申し分ない成績でチームをけん引。
通算86度目のトリプルダブルとなったレブロンだが、この試合で達成したトリプルダブルは、NBA史上初の快挙というオマケ付きとなった。『Elias Sports Bureau』によると、レブロンはNBA全30チーム相手にトリプルダブルを達成したことになったという。
もっとも、レブロン自身はまったく気にしておらず、フランク・ボーゲルHC(ヘッドコーチ)から「おめでとう」と言われた時は、この日喫してしまったシーズンワーストとなる7ターンオーバーのことかと思ったと振り返っている。
「コーチ・ボーゲルが俺のところに来て、『おめでとう』と祝福してくれたんだ。俺はてっきり、ボールを慎重に扱っているのに7本もターンオーバーしてしまったことについてジョークでも言ってるのかなと思ったんだ。でも彼がそのこと(記録)を教えてくれてね。『ありがとう。それは最高なこと』って感じだったよ」。
これまでにトリプルダブルを達成した対戦相手のチーム数で、トップに立っていたのはラッセル・ウェストブルック(ヒューストン・ロケッツ)だった。サンダーに在籍していた昨季終了時点で29チームと、全ての対戦相手に対してトリプルダブルをマークしていたのだが、今夏ロケッツへと移籍したことにより、レブロンは“新たな”達成者に。
トリプルダブルの回数で歴代5位(86回)に君臨するレブロンは、「正直な話、このことについてどう考えたらいいか分からないんだ」と切り出すと、これまでのキャリアについて振り返りながらこう続けた。
「俺はこれまで、何人かすばらしいチームメートたちとコーチたちに恵まれてきた。そして彼らが俺を(チーム内で)指揮することができるポジションに置いてくれたからだと思う。俺のキャリアを通じて、チームメートたちがショットを決めてくれたんだ。そしてコーチたちが俺を得点できるような立ち位置にしてくれたということ。それに、俺はリムに跳ね上がったボールの方向を読んでは反応し、リバウンドを奪ってきた。できたらトリプルダブルを達成した試合全てに勝利したかったね。俺にとって、勝利が最も重要なことだから」。
誰よりも勝利を追い求めるレブロンは、NBA史上初の快挙達成となった記念すべき夜を勝利で飾ったことで、「最高にうれしいね」とご満悦。チームもリーグベストの戦績を残しているだけに、大満足したことだろう。
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