2020.04.01
イマン・シャンパート(現未所属)が、米ラジオ番組『Ebro in the Morning』内で故コービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)との思い出をシェアした。
シャンパートはこの時、コービーが本気で発言していると感じていた。そして、「彼はただ自分の発言を信じていた。彼は俺にインスピレーションを与えたかったんだと思う。俺はもちろん、刺激を受けたよ」と続け、その後のキャリアの糧となったエピソードを披露してくれた。
しかし、シャンパートとコービーにまつわる話しは、ひとつで終わらなかった。次にイリノイ州出身のSG/SFは、デビューから4シーズンを過ごしたニューヨーク・ニックス在籍時にマディソン・スクエア・ガーデンで開催されたレイカーズ戦の出来事をシェア。シャンパートは同試合でコービーのディフェンスを任されていたようで、どうやらその日は非常に調子がよかった模様。第3クォーターまでは自身の出来に満足しており、「どれだけ彼とやりあったかは覚えてないけど、俺は複数回、彼からのスティールに成功したんだ。試合後に兄弟と話す時に、コービーからボールをスティールする方法や、彼がショットを打つ前にボールを奪う術、どうやってコービーを抜き去り、ダンクを決めたかなどをどんな言い回しで伝えるか。俺は頭の中でそんなことばかりを考えていた。超バカ野郎だったよ(笑)。そして、第4クォーターが始まろうとするんだ……」。どこか嫌な予感がする。
最終クオーターが開始する前に、シャンパートは近づいてきたコービーから「若造。お前は素晴らしい試合をした」と言われたそう。この一言にシャンパートは困惑する。「俺は時計を見て、『え? まだ12分も残っているけど?』と思ったんだ。『コービー、君は何を言ってるんだ?』ってね。俺はコービーからボールを奪い、もうノリノリで有頂天だった。でも、彼から言われたのはその一言だけだったんだ」
そして、試合が再開すると同時に、シャンパートの”悪夢”が始まった。コービーは、これまでのパフォーマンスが嘘かのようにゾーンに突入。「”あの男”がやってきた。フェイクからのショット、ボディシェイクからのショットってバンバン点を決めるんだ。そう思った矢先に、今度はコーナーにボールを放り投げる。もう『へいへい、何をやってんだよ? 今までずっと普通だっただろ?』って感じ(笑)」。収録スタジオが爆笑に包まれると「タイムアウトで(マイク・)ダントーニが俺に目線をやったけど、(お手上げのポーズをして)って答えるしかなかったね」と、これまでの活躍が帳消しになったことを面白おかしく語った。
狙った獲物はきっちりと仕留める。シャンパートもしっかりとブラックマンバの餌食になったようだ。シャンパートが出演したラジオの収録映像は、以下のYouTubeをチェック。
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