2023.06.20

ドレイモンド・グリーンがプレーヤーオプションを破棄…ウォリアーズの生え抜きがFA戦線へ

今季、グリーンは平均9.4得点6.9リバウンド6.8アシストをマーク[写真]=Getty Images
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 6月20日(現地時間19日)、ゴールデンステイト・ウォリアーズドレイモンド・グリーンが2760万ドル(約39億2000万円、1ドル142円で換算)のプレーヤーオプションを破棄し、無制限フリーエージェントになると報道された。現地メディア『ESPN』が伝えている。

 2012年のNBAドラフトで全体35位指名を受け、ウォリアーズの一員となったグリーン。入団からの2シーズンはベンチ出場で経験を積むと、2014-15シーズンには先発へと昇格し、NBAファイナルではクリーブランド・キャバリアーズを撃破する立役者の1人に。ポジションを問わないディフェンス力と優れたゲームメークで、ステフィン・カリークレイ・トンプソンとともにウォリアーズで王朝を築いてきた。

「我々はゴールデンステイトと交渉し、すべての選択肢を模索し続けるだろう」と語ったのは、彼の代理人を務めるクラッチスポーツのリッチ・ポール氏。ウォリアーズで4度のリーグ制覇に貢献し、オールディフェンシブチームの常連でもあるグリーンが、ついにウォリアーズ以外のユニフォームをまとう日が来るのかもしれない。

主力として今季のプレーオフも戦い抜いたグリーン(右)[写真]=Getty Images

 とはいえ、ウォリアーズにとってグリーンの残留は最優先事項であるようだ。先日、ボブ・マイヤーズの後任として新ゼネラルマネージャーに昇格したマイク・ダンリービーJr.は、「我々はドレイモンドが帰ってくることを心から望んでいる」と語っている。

「この組織、このチームにおいて彼が持つ役割、そして高いレベルで勝利を重ねるためにも、彼を手放すわけにはいかない気がしているんだ」

 しかし、今シーズンのトレーニングキャンプでは若手ガードのジョーダン・プールと衝突し、グリーンが手を出す事態に。この一件について、指揮官のスティーブ・カーヘッドコーチは「シーズンに暗雲を残した」とコメントしている。長年にわたってチームをけん引してきたドレイモンドだが、そのリーダーシップに疑問符が付けられる騒動となってしまった。

 グリーンもプールとのいさかいを反省しており、持ち前の統率力に悪い影響が生じたことを認めている。ウォリアーズでの11シーズン目を終えたベテランフォワードの去就について、今後も注目が集まるだろう。

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