2023.09.12
ブラッドリー・ビールやエリック・ゴードン、渡邊雄太らが加入したフェニックス・サンズは、昨シーズン逃したチャンピオンリング獲得に向けて盤石のロスターが完成した。
クリス・ポールが移籍した今、チームでリーダーシップを発揮するのは、スターターで唯一の優勝経験者であるケビン・デュラントになるだろう。13度のオールスター出場経験を持つデュラントはチーム最年長の34歳となり、選手としての完成度もキャリアのピークにあることから、来シーズンは再び頂点に立ちたいと意気込んでいるに違いない。
そのデュラントと言えば、ユニークなSNSの使い方が話題となり、最近はTwitter上で積極的にファンとのコミュニケーションを楽しんでいる。その会話は興味深いコメントの連続だが、“NBAチャンピオンになるために必要なこと”についての意見交換では、KDらしい見解が述べられた。
ディスカッションの始まりは、デュラントの「ゲーム(試合)の目的とは?」という切り出しからだった。とてもシンプルな回答だが、デュラントは勝利することについて「当たり前だが、一方のチームがもう一方のチームよりも多く得点を奪った場合、勝利を手にすることができる」ことを強調した。
しかし、そのコメントに対して「あなたも理解しているだろうが、プレーオフでは特にディフェンスが重要」、「対戦するチームがあなたたちより多くスコアリングするのを阻止しなければいけない」、「オフェンスは観客を魅了するが、ディフェンスがチャンピオンに導く」など、ディフェンスの重要性を説く意見が多く寄せられた。
それでも、スコアリングマシーンは勝利を手繰り寄せるのはオフェンスであるというスタンスを曲げない。
「バスケットボールの試合で勝利するためには、相手より多く得点しなければならない。試合が終わった時、より多く得点したほうが勝利している。オフェンスがチャンピオンをもたらすんだ」
Offense wins u championships brother https://t.co/FFM75G0n3P
— Kevin Durant (@KDTrey5) July 12, 2023
デュラントの意見は決して、ディフェンスを軽視しているわけではない。「俺がオフェンスが勝利をもたらすと発言すると、ディフェンスが嫌いと言っていると思われる」とのツイートからもわかるように、優れたディフェンスを披露したチームが勝利するのではなく、最終的に多く得点をしたチームが勝利するというバスケットボールの事実を提示しているのだ。
また、あるファンから「(マイアミ・)ヒートが決勝に進出できたのは、トップレベルのディフェンスのおかげだ」という意見についても、「スリーポイント成功率の急上昇こそ、ヒートがファイナルに進出した主な理由だと思う」と、オフェンスの改善に着目。そして、オフェンスで最も重要なことを尋ねられると、「もちろん、リングにボールを通すことだ」と返答し、シューティングの正確性がオフェンススキルの向上の全てであるとの姿勢を示した。
そのほかにも、カイリー・アービングとマイケル・ジョーダンのハイライトが好きであることや、最も過小評価されている選手にオクラホマシティ・サンダー時代のチームメイトであるジェレミー・ラムの名前を挙げるなど、興味深いリアクションが多数。Twitterのアカウントをお持ちの方は、オフシーズンの楽しみのひとつとして、デュラントをフォローしてみてはいかがだろうか。
文=Meiji
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