2023.07.31

デュラントがNBAの球団新設に意見「新たに4、5球団ほど参入してもいい」

将来はNBAチームのオーナーになることを夢見ているデュラント[写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 ケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)は、NBAに複数の球団が新設されることについて、前向きな意見を持っているようだ。

 昨今、ラスベガスをはじめ、NBAは水面下で新球団設立の議論を進めていると言われている。しかし、放映権の分配や試合数の増加など、必ずしも歓迎されない副作用も生じることから、リーグは慎重にタイミングを見計らっているものと思われる。

 しかし、『CNBC』が主催するビジネスイベント「ゲームプランサミット」に出席した稀代のスコアラーは、NBAがより多くのフランチャイズをサポートできるという見解を示している。

「NBAはとても大きなリーグです。ほかのオーナーたちが新しいチームと収益分配を望むかは分かりませんが、事業は順調に進んでいます。私としては、4つか5つ、新しいチームが参入してもいいと思います。みんな、バスケットボールが好きですからね」

 デュラントは、2007年にシアトル・スーパーソニックスにドラフト2位で加入するも、翌年には同球団の移転に伴い、オクラホマシティ・サンダーの一員となった。デビューからまもなく異例の経験をしたKDだが、そうした過去からも街にNBA球団が誕生することのメリットを語っている。

「私はオクラホマシティである意味、拡張されたフランチャイズの一員でした。あの街が移転当初の2008年や2009年にどのような場所であり、現在はどのような状況か、ご存知ですか。当時は想像できなかった超高層ビルが4、5棟も建築されています。リゾート風のホテルに、街中を走る路面電車。それらはすべて、参入したスポーツフランチャイズが都市にもたらした影響だと思います。なので、恐らく米国中の多くの都市が、自分たちの都市にチームを誘致するべく、アダム・シルバーに電話をかけているのではないでしょうか」

 13度のオールスターは将来、NBA球団を所有する意欲を語りながら、やはりキャリアの出発地となったシアトルには、大きな希望を抱いている。ラスベガスと並び、かつて球団のあったシアトルも球団増設都市の有力候補に挙がっており、デュラントは将来オーナーになるうえで、シアトルを最適な場所と考えている。

「(シアトルでオーナーになれたら)間違いなくクールなことですね。理想的な世界ではありますが、私にはコントロールできないことでもあります。どんな機会が訪れるにせよ、物事がうまく進み、私も特別な何かの一部になれることを願っています。いずれにせよ、シアトルは理想的な都市でしょう。彼らは再びNBAチームを所有するに値しますし、私もそのような形でNBAの一部になることを心から望んでいます」

 リーグが、球団新設を検討していることに疑いの余地はない。『theScore』によると、コミッショナーのアダム・シルバーは、サマーリーグ期間中にリーグの拡張について問われた際、「新たなメディア契約が完了した後に、その問題について議論します」とコメントしている。

 果たして、デュラントはセカンドキャリアにおいて、この日語った夢を叶えられるのだろうか。リーグの決断にも注目が集まる。

文=Meiji

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