2023.09.01

クレイ・トンプソンがバハマ代表でパリ五輪に出場か「真剣に検討する」

[写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 日本代表は現在、「2024年パリオリンピック」の出場権をかけて「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」を戦っている。ワールドカップ同様、五輪も国の威信をかけた熾烈な戦いが予想されるが、ワールドカップの裏側では世界各地でパリオリンピック出場に向けたプレ予選が開催されている。

 そのなかでセンセーショナルな活躍を披露しているのが、バハマ代表だ。バハマは現在、ディアンドレ・エイトンエリック・ゴードンバディ・ヒールドというNBAでも屈指の実力選手が参加。FIBAランキング56位と決して強豪とは言えないものの、彼らの共演によりFIBAランキング4位のアルゼンチンを敵地で撃破したことは大きな話題となった。

FIBAランキングからは想像できないほど強力な選手がそろうバハマ代表[写真]=fiba.basketball


 そして、このトリオにさらなる強力な助っ人が代表入りに名乗りを挙げた。それが、スプラッシュブラザーズの1人、クレイ・トンプソンだ。『TalkBasket』によると、稀代の3ポイントシューターは、父親がバハマにルーツを持ち、兄のマイケルがバハマ代表のコーチを務めていることから、同国のプライドを背にオリンピック出場を検討しているという。

「時が来たら、僕は(バハマ代表でのプレーを)真剣に検討するつもりだ。バハマがトンプソン家、特に父親にとっては特別な意味を持つ。彼は70年代や80年代、代表チームでプレーする機会を得られなかったんだ」

「今、兄が父と一緒にコーチをしていることも、素晴らしい理由になる。でも、今はまもなくに迫ったNBAの新シーズンにすごく集中している。でも、来年の夏になれば、前向きに検討するだろう」

 家族もさることながら、トンプソンにとってはヘッドコーチの存在も大きいだろう。バハマ代表を率いるクリス・デマルコは、トンプソンが所属するゴールデンステイト・ウォリアーズでアシスタントコーチを務めている。同氏は『The Undefeated』に対して、「バハマには成長できるための数多くのポテンシャルがある」と自信を覗かせており、4度のNBAチャンピオンが参加することは、経験やリーダーシップの面でも大きな後押しとなるだろう。

 バハマはオリンピックやワールドカップ本戦に出場したことがないため、仮に予選を勝ち抜けば、同国にとって歴史的な瞬間となるだろう。果たして、トンプソンのバハマ代表入りは実現するのだろうか。

文=Meiji

BASKETBALLKING VIDEO