2024.07.07

OQT準決勝敗退でパリ五輪の道が絶たれたドンチッチ「ギリシャに圧倒されてしまった」

ドンチッチ(左)とヤニス(右)がOQTで競演[写真]=fiba.basketball
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 7月6日にギリシャのピースアンドフレンドシップ・スタジアムで行われた、オリンピック世界最終予選(OQT)のギリシャ大会準決勝第1試合は、ホームのギリシャ代表が96-68でスロベニア代表を下し、決勝へ駒を進めた。

 試合はギリシャが39分25秒に渡ってリードを保持し、最大31点差をつける圧勝劇。ペイントエリアの得点で42-26、ファストブレイクからの得点でも20-7と優位に進めたギリシャは、日本時間8日の朝3時の決勝で準決勝第2試合を制したクロアチア代表とパリオリンピック出場権をかけた一戦に臨む。

 スロベニアでは、昨シーズンにダラス・マーベリックスのトップスコアラーとして「NBAファイナル2024」まで戦い抜いたルカ・ドンチッチが両チーム最多21得点に7リバウンド5アシストを残した。

 だがギリシャではミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボが約21分の出場で13得点4リバウンド2アシストを記録したことに加え、ガードのトーマス・ウォークアップがチームトップの19得点に6リバウンド2アシスト2スティールを奪うなど、チーム全体で計6選手が9得点以上を残すバランスアタックを披露。

 2試合連続でトリプルダブルをマークしてスロベニアをけん引してきたドンチッチだが、ギリシャ戦では10ターンオーバーも喫してしまい、2021年の東京オリンピック(4位)に続く2大会連続のオリンピック出場への道が絶たれた。

 昨夏の「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」を大会7位で終えたドンチッチは、NBAの2023-24シーズンをファイナルまで競い合い、OQTギリシャ大会では準決勝で姿を消すことに。

 もっとも、この試合では潔く完敗を認めていた。

「相手が僕らよりもずっといいプレーをしていたし、ものすごくアグレッシブだった。彼らはとんでもないチーム。もちろん、あのチームにはヤニスがいる。けど他の選手たちもあのチームではすごく重要なんだ。それにものすごくコーチングが行き届いている。今日は彼らに圧倒されてしまった」

 スロベニア代表としてパリ五輪へ出場することはできなかったものの、ドンチッチは獅子奮迅の活躍でマブスとスロベニアを引っ張った。今はゆっくり休んで充電し、NBAの2024-25シーズンを迎えてほしい限りだ。

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