2024.06.22

マブスGMがオリンピック世界最終予選を控えるドンチッチの現状を語る「歩けるなら…」

満身創痍でプレーオフを戦い抜いたドンチッチ[写真]=Getty Images
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 6月22日(現地時間21日、日付は以下同)。ダラス・マーベリックスニコ・ハリソンGM(ゼネラルマネージャー)が2023-24シーズン終了会見を開いた。

 昨シーズンにプレーオフ出場を逃したマブスは、ジェイソン・キッドHC(ヘッドコーチ)の下、デュオ形成2年目を迎えたルカ・ドンチッチカイリー・アービングを中心とした布陣でウェスタン・カンファレンス5位の50勝32敗でレギュラーシーズンをフィニッシュ。

 ウェスト第5シードとして「NBAプレーオフ2024」へ臨み、ボストン・セルティックスとの「NBAファイナル2024」まで勝ち進んだ。その頂上決戦を1勝4敗で終え、2011年以来のチャンピオンシップ獲得こそ逃したものの、素晴らしいシーズンを送った。

 ファイナルでローテーション入りしたロスターのうち、制限なしFA(フリーエージェント)として今夏を迎えるのはウイングのデリック・ジョーンズJr.のみ。27歳のベテランについて、ハリソンGMは「彼を呼び戻すためなら何だってやるつもりだ」と、オフシーズンの最優先事項に挙げていた。

 なお、マブスが誇るスーパースター、ドンチッチは今年のプレーオフ全体で得点、リバウンド、アシスト、スティールでいずれもリーグトップを記録するというNBA史上初の選手となった。

 25歳のガードは、右ヒザの捻挫や左足首の痛み、胸部打撲と、複数のケガに見舞われ、出場が危ぶまれたものの、プレーオフ全22試合を戦い抜いた。「彼は(いくつかの箇所を)痛めていたが、戦士なんだ。そうしたケガを抱えながら戦っていく。彼はそういう男であり、プレーするのが大好きなんだ」とハリソンGM。

 ファイナル敗退後の会見で、ドンチッチは「先のことについては話したくない。いくつか決めていくことになる。今は少しでも健康体になるようにしていく」と話していた。

 今夏はパリオリンピックが控えており、スロベニア代表は7月3日からギリシャで開催されるオリンピック世界最終予選(OQT)でオリンピックの出場権獲得をかけて参戦する。

 スロベニアは2021年の東京オリンピックで大会4位に入っただけに、トップスコアラーのドンチッチがそのOQTに出場できるかは気になるところ。ハリソンGMは「彼にとって最大の楽しみの1つなんだ。歩くことができるなら、おそらく代表チームのためにプレーするだろう」と口にしていた。

 NBAトップレベルのスーパースターが、夏の祭典に向けてスロベニア代表チームのユニフォームを身にまとってOQTへ参戦できるのか。今後の動向に注目していきたい。

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