2025.01.16
1月18日(現地時間19日、日付は以下同)、マイアミ・ヒートはホームのカセヤ・センターでデンバー・ナゲッツと対戦した。7試合の出場停止処分が科されていたジミー・バトラーがこの試合で復帰し、先発に名を連ねた。
バトラーに関しては、昨年末からトレードに関する噂や報道が頻発していた。バトラーのエージェントがSNSで報道を全否定したり、ヒートのパット・ライリー球団社長がバトラーをトレードしない旨の声明文を発表する事態にまで至っていたが、渦中のバトラー自身が噂を否定しなかったことから報道が過熱。さらに、3日のインディアナ・ペイサーズ戦後の会見でバトラーが「プレーする喜びを取り戻したい」「(ヒートでは)それができない」と発言したことで、“チームに悪影響をもたらした”として今回の処分に至っている。
試合前にエージェントを通して発表したバトラー自身の声明は「I’m Back.(ただいま)」の一言。1度目の引退から復帰した“神様”マイケル・ジョーダンが1995年に残した名言と被せることで、自身の復帰を自らドラマチックに演出した。
ナゲッツとの試合には113-133で敗れたものの、バトラーは33分の出場時間で18得点3リバウンド2アシストをマークし、上々の結果を残した。バトラーは試合後のロッカールームで、自身を巡る噂について次のようにコメントしている。
「周りの人間があれこれ言っているんだ。みんな全てを知っているかのように、まるで答えを持っているかのように話しているけど、放っておく。いずれ、遅かれ早かれ全ての真実が明らかになるだろう。そのときまで、好きに言わせておくよ。もし僕がこのチームにいるのなら、コートに出てプレーするだけだ」
ロッカールームでは、復帰したジョーダンが着用していた背番号45番のブルズのユニフォームを身にまとったバトラー。出場停止からの復帰にも関わらず過剰なまでの演出を見せているが、引退を撤回し復帰したジョーダンに被せることで自身のトレード要求を「撤回」する意図なのだろうか。それとも、ヒートのロッカールームで自身の古巣でもあるブルズのユニフォームを着ることで、引き続き移籍を仄めかしているのか。
2月7日のトレード期限までに真実が明らかになるのか、ヒートとバトラーの動向に注目だ。
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