オーストラリアが敵地で競り勝ち親善試合3連勝…“怪物”擁するフランスは4連敗でパリ五輪へ

　7月22日、パリ2024オリンピックに出場するバスケットボール男子オーストラリア代表（FIBAランキング5位）とフランス代表（同9位）が親善試合で対戦し、敵地に乗り込んだオーストラリアが83－82で勝利した。

　試合は立ち上がりからハイペースな点の取り合いとなり、1ポゼッション差で競り合う展開。前半終了間際から後半立ち上がりにかけ、身長224センチを誇るNBA新人王のビクター・ウェンバンヤマが存在感を示し、フランスが一歩前に出たかと思われたが、オーストラリアも身長203センチの“大型ガード”ジョシュ・ギディーを中心に応戦。最後は試合時間残り2.5秒から1点を追いかけるオーストラリアのダイソン・ダニエルズが2ポイントをねじ込み逆転勝ち。ラストプレーまでもつれる大激戦を制した。

　オーストラリアは、パティ・ミルズがチーム最多の24得点を挙げ、ギディーも20得点6リバウンド8アシストと存在感を発揮。ダンテ・エクサムが指を負傷して交代したのは気がかりだが、これでアメリカ代表に敗れた1試合を除いて7月以降の親善試合5勝1敗。目前に迫ったパリ五輪へ仕上がりの良さをアピールしている。

　対するフランス代表は、“怪物”ウェンバンヤマが17得点12リバウンド8アシストを挙げたが、自国開催の大舞台を前に4連敗。いずれもFIBAランキングでは上位の強豪相手ではあるものの、フランス代表公式サイトも「五輪開幕戦まであと6日というところで、フランス代表は依然として不安を払拭できていません」と現状を伝えている。

■試合結果
オーストラリア 83－82 フランス
FRA｜28｜22｜13｜19｜＝82
AUS｜27｜17｜19｜20｜＝83

■フランス代表の試合予定と結果

＜親善試合＞
7月3日 ○ 96－46　vsトルコ代表
7月6日 ○ 90－66　vsドイツ代表
7月8日 ● 65－70　vsドイツ代表
7月12日 ● 67－79　vsセルビア代表
7月19日 ● 73－85　vsカナダ代表
7月21日 ● 82－83　vsオーストラリア代表

＜五輪予選ラウンド＞
7月27日　vsブラジル代表
7月30日　vs日本代表
8月2日　vsドイツ代表

＜五輪決勝ラウンド＞
8月6日　準々決勝
8月8日　準決勝
8月10日　決勝・3位決定戦

■オーストラリア代表の試合予定と結果

＜親善試合＞
7月2日 ○ 107－87　vs中国代表
7月4日 ○ 91－58　vs中国代表
7月15日 ● 92－98　vsアメリカ代表
7月16日 ○ 84－73　vsセルビア代表
7月19日 ○ 90－75　vsプエルトリコ代表
7月21日 ○ 83－82　vsフランス代表

＜五輪予選ラウンド＞
7月27日　vsスペイン代表
7月30日　vsカナダ代表
8月2日　vsギリシャ代表

＜五輪決勝ラウンド＞
8月6日　準々決勝
8月8日　準決勝
8月10日　決勝・3位決定戦