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昨年のW杯でメダルを逃したハリバートンがパリ五輪のアメリカ代表で貴重な経験を積む

W杯に続いてパリ五輪にも出場するエドワーズ(左)とハリバートン(右)[写真]=Getty Images
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■「このチームの半数は、今日引退しても殿堂入りできる選手たちだ」

 アメリカ代表は、7月21日(現地時間20日、日付は以下同)の南スーダン代表戦に101-100で競り勝った。パリオリンピック前の強化試合を4戦全勝としたNBA軍団は、23日にドイツ代表戦をこなして大会本戦を迎える。

 オリンピックで4連覇中のアメリカは、パリ五輪で大会5連覇がかかっているのだが、昨年の「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」では準決勝でドイツ、3位決定戦ではカナダに敗れて4位に終わり、メダルを獲得できずにいた。

 スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ/ゴールデンステイト・ウォリアーズ)の下で初の国際大会に臨んだW杯のメンバーのうち、パリ五輪でもロスター入りしたのはアンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)とタイリース・ハリバートンインディアナ・ペイサーズ)のみ。

 21日に『USA Basketball』へ公開された記事のなかで、ハリバートンはこう話していた。

「昨年、僕らは(チームとして)40日くらいを一緒に過ごして何も残せなかった。素晴らしい経験で、いい友人もできたし、良好な関係も構築できた。けど最終的にあの舞台でメダルを勝ち取れなかったんだ」

 昨年のW杯で、エドワーズはチームトップの大会平均18.9得点に4.6リバウンド2.8アシスト1.1スティール、ハリバートンは平均8.6得点3.0リバウンドにチーム最多の5.6アシスト1.5スティールを残して奮戦したものの、あと一歩でメダルを逃していた。

 そうして迎えた2023-24シーズン。ハリバートンは平均20.1得点3.9リバウンド1.2スティールにリーグベストの10.9アシストをたたき出した。ペイサーズは4年ぶりのプレーオフでカンファレンス・ファイナルまで進出。

 今大会のアメリカ代表は、バックコートにステフィン・カリー(ウォリアーズ)、デビン・ブッカー(フェニックス・サンズ)、ドリュー・ホリデーデリック・ホワイト(いずれもボストン・セルティックス)、エドワーズがおり、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)も司令塔をこなすことが可能。

パリ五輪でバックアップPGを務めるハリバートン[写真]=Getty Images

 そんななか、指揮官はポイントガード(PG)としてのハリバートンをチームのオフェンスを容易にさせるファシリテーターと評していた。

「タイリースは純粋なポイントガードなんだ。このチームにいるロスターの他の選手たちの多く、ステフ、ドリュー、レブロンはポイントフォワードのような選手だからね。タイリースは本物の司令塔で、伝統的なポイントガードなのさ」

 24歳のハリバートンは、現在2シーズン連続でオールスターに選ばれていて、昨シーズンはオールNBAサードチーム入りも飾ったリーグ有数のポイントガードなのだが、パリ五輪でも今後のキャリアに向けて刺激を得ようとしている。

「このチームのうち半数は、今日引退しても殿堂入りできるくらいの選手たちだ。彼らと一緒に過ごして学んでいくことで、僕にとっても来年に向けてすごくいいものになる。レブロンやステフが意思疎通をして引っ張っているのを目の当たりにしているよ。リーグで勝者と証明している選手たちの存在は、僕が前へと進んでいくうえですごく大きな助けになるだろうね」

 オリンピックの試合だけでなく、練習や試合前のウォームアップ、チーム練習、フィルムセッションをスーパースターたちと共有することで、ハリバートンは選手として自信を増し、今夏の経験が今後さらに成長していくためのモチベーションとなるに違いない。

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