2023.09.29
8月25日に開幕した「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」で、大会初日からフィリピン代表と対戦したドミニカ共和国代表。フィリピンのホーム開催ということもあり、相手チームの大歓声で埋め尽くされるなか、ドミニカ共和国をけん引したのがミネソタ・ティンバーウルブズのカール・アンソニー・タウンズだった。
試合序盤から果敢にペイントアタックを見せたタウンズは、後半に入っても積極的な姿勢を崩さず、苦しい場面でもタフショットを決め切るなど持ち前の攻撃力を発揮。試合時間残り約3分半ではトップから強引にドライブをねじ込み、最後はドミニカ共和国がフィリピンを振り払って87-81で白星をつかんだ。
34分38秒のプレータイムで26得点10リバウンドのダブルダブルを達成したタウンズは、各試合ごとのMVPを称える「TCL Player Of The Game」にも選出。「この大会をずっと待っていたんだ。本当にエキサイティングだよ」と意気込んでいたドミニカ共和国のエースは、“勝つ術”を見出したと語っている。
「自分のチーム、そして国を勝利に導く方法を見つけたんだ。常にハードにプレーし、自分の持つ力をすべて出し切り、チームに勝利のチャンスを与えることができた」
フィールドゴール成功率こそ31.2パーセント(16本中5本成功)と高くはなかったものの、何度でもゴールへ向かってくるプレッシャーは、フィリピンにとって厳しいものだっただろう。タウンズ自身もシュートの不調に悩んでいたようだが、チームメートの活躍もあって勝利をつかむことができたという。
「今日はシュートが決まらなかったけど、チームメートが素晴らしいプレーをした。有利なポジションを作ってくれたよ。僕はただのシューターではなく、優れたスラッシャーでもある。今日はドライブを活用したけど、それがかなり良かったみたいだ」
開催国のフィリピンを相手に、初戦から価値のある勝利を手にしたドミニカ共和国。次戦はイタリア代表と激突するが、タウンズは再び「TCL Player Of The Game」に選出されるほどのパフォーマンスを披露できるだろうか。
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