2018.11.02

がっぷり四つに組んだ守り合いをPGがどう打破する!? 安藤誓哉、並里成のマッチアップに注目

バスケットボールキング編集部

アルバルク東京vs琉球ゴールデンキングス(@アリーナ立川立飛)
第1戦:11月2日19時05分~、第2戦:11月3日15時05分~

 琉球ゴールデンキングスが開幕節の秋田ノーザンハピネッツ以来となる東地区のクラブと対戦。迎え撃つのは昨シーズンの王者、アルバルク東京だ。関東エリアには今季初見参ということもあり、注目を集める一戦になることは必至。

 前節の川崎ブレイブサンダース戦では1勝1敗で星を分けた琉球だが、ここまで8勝2敗と同率の名古屋ダイヤモンドドルフィンズを得失点差で上回り、西地区の首位を走る。これまで堅守を武器にしてきた琉球は、オフェンス力の高い選手をオフに獲得。今シーズンは破壊力の高いオフェンスも売りにしている。それを演出しているのが、“ファンタジスタ”並里成。3年ぶりに地元沖縄でプレーする並里は、1試合平均8.1本のアシスト(リーグ2位)が示すようにキラーパスを随所に繰り出し、琉球のオフェンスをリードする。

 一方、琉球と同じ8勝2敗と東地区で3位に位置するA東京だが、ここにきて主力の故障が続いている。小島元基に続いて、ミルコ・ビエリツァも戦線離脱と、ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチも頭の痛いところだ。加えて、エースの田中大貴も万全なコンデイションとは言えず、全試合に出場していないだけに、チーム状況は決して良好とは言えない。

 それでもA東京がこの成績をキープできているのは強力なディフェンスであることは間違いない。ここまでの1試合あたりの失点は67.3点でリーグ1位と、今シーズンもプレッシャーの強いマンツーマンディフェンスは健在だ。対する琉球もディフェンスでは負けていない。こちらは1試合平均68.8失点であり、A東京に続く同2位の成績だ。現在失点を60点台で失点を抑えているのはこの2クラブのみ。それだけに激しいディフェンスの応酬が見られることは確実。そして、それをどのように打開していくのかがこの対戦のカギになるだろう。

 もちろんその役目を担うのはポイントガードだ。琉球で言えば並里であり、A東京は安藤誓哉ということになる。ともに得点力を備え持つだけに、他のメンバーをコントロールしながら、いかに自身も得点に絡んでいくかも見逃せない。

文=入江美紀雄

■ロースター
・A東京(ヘッドコーチ:ルカ・パヴィチェヴィッチ)
小島元基
齋藤拓実
安藤誓哉
馬場雄大
正中岳城
ザック・バランスキー
菊地祥平
竹内譲次
田中大貴
ジャワッド・ウィリアムズ
ミルコ・ビエリツァ(NEW)
アレックス・カーク

・琉球(ヘッドコーチ:佐々宜央)
石崎巧
橋本竜馬(NEW)
並里成(NEW)
金城茂之
須田侑太郎
ジェフ・エアーズ(NEW)
岸本隆一
寒竹隼人(NEW)
田代直希
アイラ・ブラウン
ジョシュ・スコット(NEW)
古川孝敏

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