2018.11.02

栃木ブレックスは勢いを加速させるチャンス、滋賀レイクスターズは3Pを確率良く決められるか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

■栃木ブレックスvs滋賀レイクスターズ(@ブレックスアリーナ宇都宮)
第1戦:11月3日17時05分~、第2戦:11月4日15時05分~

 第4節に開幕からの連勝を「5」で止められたレバンガ北海道に、前節はアウェーで借りを返す連勝を飾った。栃木ブレックスはこれで9勝1敗となり、リーグ全体の首位。出だしでつまずいた昨季と比べるまでもなく、上々の開幕ダッシュとなった。

 前節は田臥勇太遠藤祐亮を欠いての戦いとなり、1戦目は前半に8点のビハインドを背負ったが、後半はオフェンスの歯車がかみ合い52得点。ジェフ・ギブスの28得点と渡邉裕規の16得点はいずれも今季自己最多だ。2戦目も第1クォーターこそ3点ビハインドだったものの、その後は北海道を圧倒。渡邉はこの試合も12得点をマークし、山崎稜も今季初の2ケタとなる11得点で貢献した。1戦目が5個、2戦目が6個というターンオーバーの少なさは、田臥と遠藤を欠いても栃木らしい戦い方ができている証拠だ。

 今節からはブレックスアリーナ宇都宮での5連戦となり、さらに勢いを加速させるチャンス。その最初の相手は、2勝8敗で西地区5位に沈む滋賀レイクスターズだ。前節はシーホース三河の地力に屈し、これで6連敗。1戦目はわずか56得点とオフェンスが沈黙し、2戦目は前半ディフェンスで粘り、第4クォーターに最大15点差から追いあげたが3点届かなかった。ただ、開幕直前に契約した西裕太郎が短い出場時間ながらよくつないだことは収穫だ。

 開幕から10試合を消化した現時点では、ディフェンスよりも1試合平均でリーグ4位の得点力のほうが目立つ栃木だが、その中で唯一と言っていい弱点がリーグで3番目に成功率が低いフリースロー。外国籍選手を中心にファウルトラブルに陥りやすい滋賀としては、ファウルをうまく使えるかどうかがカギになりそうだ。オフェンスでは、外国籍選手の得点が安定しているだけに、成功率が3割を切る3ポイントを確率良く決めて相手の警戒を分散したいところ。狩野祐介鹿野洵生の長距離砲が、栃木のディフェンスを混乱させることができるか。

文=吉川哲彦

■ロースター
・栃木(ヘッドコーチ:安齋竜三)
田臥勇太
ジェフ・ギブス
遠藤祐亮
竹内公輔
田原隆徳(NEW)
アンドリュー・ネイミック越谷アルファーズからレンタル移籍)
渡邉裕規
鵤誠司
橋本晃佑
ライアン・ロシター
栗原貴宏(NEW)
エリック・ロバーツ(NEW)
山崎稜
喜多川修平

・滋賀(ヘッドコーチ:ショーン・デニス)
西裕太郎(NEW)
二ノ宮康平(NEW)
紺野ニズベット翔(NEW)
樋口大倫
高橋耕陽
荒尾岳(NEW)
ガニ・ラワル(NEW)
狩野祐介
伊藤大司(NEW)
ディオール・フィッシャー
鹿野洵生(NEW)

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