2018.11.03

勝ち星を五分に戻すために、両チームともに連勝したい

バスケットボールキング編集部。これまで主に中学、高校、女子日本代表をカバーしてきた。また、どういうわけかあまり人が行かない土地での取材も多く、氷点下10度を下回るモンゴルを経験。Twitterのアカウントは @m_irie3

三遠ネオフェニックスvsレバンガ北海道(@豊橋市総合体育館)
第1戦:11月3日14時05分~、第2戦:11月4日14時05分~

 ともにここまで3勝7敗となかなか勝ち星が先行しない三遠ネオフェニックスレバンガ北海道が対戦。浮上のきっかっけをつかむために互いに連勝を果たしたいところだ。

 10月の三遠は6連敗を喫するなど、チーム状況がなかなか上を向かなかった。しかし、10月24日の川崎ブレイブサンダース戦に勝利してからは連敗を喫していない。さらにケガで出遅れていた司令塔の鈴木達也が前節の新潟アルビレックスBB戦で復帰。第2戦ではベンチスタートながら8得点3アシストをあげ、勝利に貢献した。

 フルメンバーがそろっていよいよ、という段階になり、北海道との第1戦の前日、シャキール・モリスとの契約解除を発表した。鹿毛誠一郎GMは「チーム全体として更なるステップアップが必要と考え、今回の決断にいたりました」とコメント。これがチームのカンフル剤になるのか? 今シーズン、三遠は外国籍選手3名体制でロースターを組んでいたが、今後新たな選手を獲得できるのか? こちらからも目が離せない。

 過去にブラジル代表のヘッドコーチを務めたジョゼ・ネト氏を招聘した北海道。開幕当初は強度の高いディフェンスを武器に五分の星で試合を消化していったが、苦手とする千葉ジェッツに大敗を喫してからリズムを崩してしまったようだ。現在4連敗中と三遠同様あえいでいるように思われる。

 それでもマーク・トラソリーニ多嶋朝飛という主力組は今年も健在。新加入のデイビッド・ドブラスは206センチ130キロのボディを活かしてゴール下で奮闘しているだけに、他のメンバーの奮起に期待したいところだ。松島良豪が11月3日の初戦にはアンスポーツマンライクファウルのペナルティで試合に出られないが、今こそ、チームでそれをカバーしたいところだ。

 互いに粘り強いディフェンスを軸に試合を組み立てるだけに、最後までスタミナと集中力がもつのかがカギを握りそうだ。どちらにせよ、試合の終盤まで勝敗の行方がわからない展開が予想されるので、観戦、応援するほうも気合を入れて臨みたい。

文=入江美紀雄

■ロースター
・三遠(ヘッドコーチ:藤田弘輝)
ロバート・ドジャー
寺園脩斗(NEW)
川嶋勇人
長谷川智伸(NEW)
渡邊翔太(NEW)
太田敦也
岡田慎吾
ダシルバヒサシ
鈴木達也
菅野翔太
ウィリアム・マクドナルド(NEW)
田渡修人

・北海道(ヘッドコーチ:ジョゼ・ネト)
溝口秀人(NEW)
関野剛平
山本柊輔(NEW)
多嶋朝飛
折茂武彦
市岡ショーン(NEW)
桜井良太
デイビッド・ドブラス(NEW)
マーク・トラソリーニ
川邉亮平
野口大介
松島良豪

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