2018.10.28

レバンガ北海道の激しいゾーンディフェンスを田臥勇太がどう攻略するかに注目

バスケットボールキング編集部。これまで主に中学、高校、女子日本代表をカバーしてきた。また、どういうわけかあまり人が行かない土地での取材も多く、氷点下10度を下回るモンゴルを経験。Twitterのアカウントは @m_irie3

レバンガ北海道vs栃木ブレックス(@北海きたえーる)
第1戦:10月28日15時05分~、第2戦:10月29日19時05分~

 今節のレバンガ北海道は10月28日・29日の日月開催でホーム、北海きたえーるに栃木ブレックスを迎え撃つ。今シーズンの北海道は、週末開催の2連戦での連敗はないが、反対に連勝ができない状況だ。水曜開催に2週連続で対戦した千葉ジェッツにはともに30点以上の点差をつけられての敗退だけに、何とか嫌な感じを払しょくしたいところであり、3勝5敗の成績から早く借金を返済したい。

 一方、栃木は前節の秋田ノーザンハピネッツに終盤粘られたものの、確実に勝利。東地区ではアルバルク東京と並んで7勝1敗ながらA東京に勝利しているので、現在は首位をキープしている。Bリーグは今シーズン、平日の水曜日にも一斉開催をスタートさせたが、「選手のコンディションを見ながら調整をしなければいけない」と語っていたのは栃木の安齋竜三コーチ。前節水曜開催の秋田戦では司令塔・田臥勇太をベンチから外した。このあたりのベテランの調整法も、今回の対戦でどのような成果を見せるのかにも注目が集まる。

 第4節の対戦で対戦した両チーム、この時は1勝1敗のタイ。つまり今シーズン、栃木に唯一黒星をつけたのが北海道ということだ。北海道は10月20日の第1戦、栃木のプレッシャーの強いディフェンスに粘り強く食らいつき、残り4秒、多嶋朝飛が決勝のレイアップシュートを決めて勝利を引き寄せた。第2戦、連敗の許されない栃木だったが、この試合も最終クォーターまでどちらかが勝ってもおかしくない内容となる。試合は、残り2分30秒時点で70-70。そこから栃木の渡邉裕規が2本のフリースローとジャンプショットを決めて4点リードを奪うと、ディフェンスでは試合終了まで相手をノーゴールに抑え、栃木が何とか北海道を振り切った。

 今節の対戦でも熱戦が期待されるが、前節のように最後の最後まで勝敗の行方がわからない展開になる可能性は強い。ホーム北海道としては、激しく動くゾーンディフェンスがどう機能するかがポイントだろう。もちろん栃木のその対策を練ってくることが考えられるだけに、司令塔の田臥がどのように攻略するか。このあたりに勝敗のポイントが絞られるのではないだろうか。

文=入江美紀雄

■ロースター
・北海道(ヘッドコーチ:ジョゼ・ネト)
溝口秀人(NEW)
関野剛平
山本柊輔(NEW)
多嶋朝飛
折茂武彦
市岡ショーン(NEW)
桜井良太
デイビッド・ドブラス(NEW)
マーク・トラソリーニ
川邉亮平
野口大介
松島良豪

・栃木(ヘッドコーチ:安齋竜三)
田臥勇太
ジェフ・ギブス
遠藤祐亮
竹内公輔
田原隆徳(NEW)
アンドリュー・ネイミック越谷アルファーズからレンタル移籍)
渡邉裕規
鵤誠司
橋本晃佑
ライアン・ロシター
栗原貴宏(NEW)
エリック・ロバーツ(NEW)
山崎稜
喜多川修平

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