「残留力」を証明したい滋賀レイクスターズ、前回対戦の再現なるか

吉川哲彦

滋賀レイクス

2019.03.13 19:05 T.O.
試合終了
ウカルちゃんアリーナ

琉球ゴールデンキングス

■滋賀レイクスターズvs琉球ゴールデンキングス（＠ウカルちゃんアリーナ）
3月13日19時5分

　過去2シーズン、3月以降の驚異的な快進撃でB1残留を勝ち取ってきた滋賀レイクスターズが、その底力を今季も発揮しようとしている。前節の秋田ノーザンハピネッツ戦、1戦目は10点ビハインドで迎えた第3クォーターに伊藤大司の9得点がチームに火をつけ、第4クォーターにはアレン・ダーラムが12得点、狩野祐介が10得点を積みあげて逆転勝利。第4クォーター中盤までに外国籍選手2人をそろってファウルアウトさせるなど28個のファウルを誘い、ダーラムとガニ・ラワルが9本ずつのオフェンスリバウンドをもぎ取ったのも効いた。そして2戦目は序盤から主導権を握り、第3クォーターの32得点で勝利を決定づけた。92得点は延長で栃木ブレックスを撃破した第7節以来今季2度目の90得点超えであり、40分間の得点としては今季最多だ。

　その滋賀が今節挑む琉球ゴールデンキングスは、前節富山グラウジーズと1勝1敗に終わった。クロスゲームとなった1戦目は残り59秒の岸本隆一の3ポイントで白星を拾ったが、2戦目は12点リードで臨んだ第4クォーターに失速して逆転負け。ただ、欠場の古川孝敏に代わって石崎巧と田代直希が2戦ともいいパフォーマンスを披露したのは好材料だ。

　滋賀はライジングゼファー福岡と勝率で並び、直接対決で勝ち越しているため西地区最下位を脱出。しかし、同じく勝率で並んだレバンガ北海道に直接対決で連敗していることもあり、リーグ全体の最下位からは脱していない。「残留力」が本物かどうかは今節も含めて5試合残っている琉球戦で証明しなければならないが、第20節では琉球を55得点に抑えこんで勝利しており、今季初のホーム連勝を飾った勢いでその再現を果たしたい。そのポイントになるのは、前回対戦で欠場しているアイラ・ブラウンと新加入のスコット・モリソンの存在。前節の連勝の要因であるリバウンドでその2人に仕事をさせないことが、滋賀の勝利への近道だ。

文＝吉川哲彦

■ロースター
・滋賀（ヘッドコーチ：ショーン・デニス）
西裕太郎
 アレン・ダーラム
 二ノ宮康平
 紺野ニズベット翔
 ヘンリー・ウォーカー
 樋口大倫
 高橋耕陽
 荒尾岳
 ガニ・ラワル
 狩野祐介
 伊藤大司
 鹿野洵生
 中村功平