2019.04.27

厳しいシーズンを過ごした田中大貴、連覇に自信「可能性は十分ある」

チャンピオンシップ初戦は敵地での新潟戦 [写真]=兼子慎一郎
スポーツジャーナリスト

 昨シーズンのチャンピオンで、連覇を目指すアルバルク東京。チームを代表して田中大貴がチャンピオンシップ前の記者会見に登場した。

「シーズン前のFIBAアジアチャンピオンカップ出場に加えてシーズン中も代表選手がチーム活動に離れ、さらに水曜日開催の試合もあるなどチームとして非常に難しくて厳しいシーズンだったと感じています。自分自身も脳しんとうやケガで安定していなかったのもあり、厳しいシーズンでした。それでも強豪ひしめく東地区の中で最低限チャンピオンシップの出場権を獲得できて、ここからだぞというイメージですね」とレギュラーシーズンを振り返りつつ、チャンピオンシップへの意気込みを語った。

 クォーターファイナルはレギュラーシーズン1勝1敗と星を分け合った新潟アルビレックスBBとの対戦。相手のエースでもあるダバンテ・ガードナーへの警戒心を持ちつつも「過去を含めて負け越しているのもあり、どこかで苦手意識があるのかもと周りは思っているかもしれません。ガードナーを中心に経験豊富なベテテンも多く、勝ち方を知っているチームが新潟です。自分たちのすべてを懸けないと勝てないというのは理解していて、大きなチャレンジだと感じています」と分析する。


A東京の攻撃の起点となる田中 [写真]=B.LEAGUE

 対するA東京の強みは誰かがエースというわけではなく、チームで常にハードに戦い続けることだ。「誰かが中心になるのではなくコート上の全員が攻守両面で激しさを持って戦うイメージが自分たちのスタイルです。今まで以上に激しさやタフさを出せれば、勢いに乗って勝ち進んでいけるし、連覇への可能性は十分あります」

 彼らには大ケガで離脱したベテランでもあるジャワット・ウィリアムズへの想いがある。「チャンピオンシップに向けてチームに帰ってきたい」と語っているというウィリアムズの言葉を教えてくれた上で、彼のようなリーダーシップを持つベテランが不在であることをマイナスかもしれないと言いつつも、残りのメンバーで彼の分までタフにチームで戦うとコメントを残した。

 連覇へのプレッシャーはなく、自信はもちろんあると締めくくった田中。まずはクォーターファイナル、あのオレンジ一色のアリーナから連覇への挑戦がスタートする。

文=鳴神富一

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