2025.06.28

若手タレントが多く集まる第1次強化合宿…“最年長”ホーキンソンはリーダーシップを存分に発揮

年長者として強化合宿に臨んでいるホーキンソン[写真]=田島早苗
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 6月27日、「FIBAアジアカップ2025」に向け第1次強化合宿を行っている男子日本代表がメディアデーを開催。大黒柱として日本をけん引しているジョシュ・ホーキンソンサンロッカーズ渋谷)が、自身のパフォーマンスやチームの状況などについて触れた。

 速攻を重視するトム・ホーバスHC(ヘッドコーチ)のプレースタイルにも慣れ親しんできたホーキンソン。現在も先頭を走ることに注力しており、「走り出しの5歩を速く進むことができれば、ペースも早くなって、ファストブレイクに参加することができます。そこは今後とも、意識してやっていきたいです」と、プレー中の心構えを話した。

 招集された全18名のうち11名が25歳以下と、若手選手が多く集まった今回の第1次強化合宿。29歳のホーキンソンが“最年長”のポジションについており、「僕自身、ワールドカップやオリンピックも経験して、このメンバーの中だと経験があります。フロントコートの選手は若い人も多いですが、『もっともっとコミュニケーションをとって、声を出して、会話しよう』ということを伝えています」と、リーダーシップを率先して発揮しているようだ。

「失敗することは今はそこまで気にしなくていいですが、そこのコミュニケーションを増やすことで、チームのローテーションなどがどのように組み立てられていくのかを、他の選手も感じて学べることが多いと思います。そこに力を入れてやっていこうよ、という声かけは意識してやっています」

 アジアカップの目標について聞かれたホーキンソンは「僕がプレーして、いかにチームを勝利に近づけられるかが大きなポイントだと思っています。今回もそこに徹していきます」と即答。「その試合ごとの役割を受け入れて、チームの勝ちにつなげる働きをすること。それに尽きると思っています」。

 また、今後SR渋谷で共闘する狩野富成についてもポジティブなコメント。「一緒に練習する機会は今回の合宿が初めてです。昨シーズンと比べてすごく成長していますし、可能性に満ちた選手だと思います」。また、以前信州で対面した際のエピソードを共有した。

「一つ面白い話があります。信州に彼が来る前に会う機会があったのですが、そのときは彼が英語を喋れるとは知らなかったので、日本語で会話していました。それから何カ月後に、彼がアメリカで生活していたということを知って、『なんで僕に英語で話しかけてくれなかったんだ?』って(笑)。」

 メディア対応の終わりには、「信州という組織には関係が深い人もたくさんいるので、自分自身も信州を応援していますし、ファンの皆さんも僕のことを応援してもらえるとうれしいです」と、以前の所属チームへの愛を語ったホーキンソン。狩野も含め、チームの多くを占める若手選手を導き、実りのある強化合宿を過ごしてもらいたい。

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